アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

バレル・コレクション展 福岡県立美術館

友人の結婚式に出席するため、博多へ。

三連休な上、お相撲の千秋楽が近いからか、朝早い飛行機しか取れず、到着早々、何をするか困り、福岡県立美術館のバレル・コレクション展に。

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産業革命期に海港都市として栄えたグラスゴー

そのグラスゴーで海運業で財を成したウィリアム・バレルさん(1861ー1958。享年97歳。ご長寿!)

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そのバレルさんが蒐集した世界屈指のコレクションがバレル・コクレションとして知られ、グラスゴー市に寄付され、グラスゴー郊外に美術館があるそうです。

なぜ郊外か。それは産業革命で大気汚染が問題になっていたため、バレルさんが、郊外で作品を公開してほしい、と市に頼んでいたからです。

作品想いのバレルさん。

そしてもうひとつの遺言が、「英国の外に持ち出さないでほしい」

そんな遺言を破って、最初で最後になるかもしれない、日本公開に!

バレル・コレクションを展示している建物の改築のため、とのことですが、資金集めもあるのかな。。。

祟りがなければ良いのですが。

当時のスコットランドは、イングランドよりもフランス絵画に影響を受けていたそうで、今回の出品作品も、フランス絵画が多かったです。

セザンヌ、コロー、クールベゴッホルノワール、マネ、ピサロといった、私でも知ってるような画家の絵画に加え、グラスゴー出身のクロホールの作品、そして、海運王ならではと言えるのが、海を描いた絵画の多さ!

水つながりで、アムステルダムやスフェヘニンフェンなどのオランダの絵画も多いです。これは私には嬉しかったです。跳ね橋に風車、という、典型的なオランダの風景画もありました。

気になった作品は、

マネ「シャンパングラスのバラ」(ピンクと黄色のバラと透明な花瓶が幸せそうな雰囲気で美しい)

シダネル「雪」

クールベ「リンゴ、洋ナシ、オレンジ」(クールベって、風景と動物の絵ばかりだと思ってました!今回は静物画、人物画も)

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ドガ「リハーサル」

複数の人の顔が丁寧に描かれてて、リハーサルなのに、監督以外はのんびりしてそうな雰囲気が良かったです。左側の螺旋階段を見て、DNAの二重螺旋を思い出してしまいました…。

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福岡県立美術館では、12月9日(日)まで。

その後、広島、愛知、静岡、東京はBunkamuraを巡回。

http://fukuoka-kenbi.jp/exhibition/2018/kenbi9554.html

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