アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

ノートルダム大聖堂火災に関するつぶやきをメモしておく(備忘録)

5時に目が覚め、なんとなくiPhoneを見て驚いた。

ノートルダム大聖堂が燃えている」というtweetが写真入りで連続していた。

「えっ」

この感覚は9.11に似ていて、現実のものと受け入れられず、映画を観ているような非現実感だった。

 

すぐにリビングに移動して、たまたま前日にインストールしていた、Amazon Prome videoのBBCニュースにつないでみた。

 

そこには燃えているノートルダム大聖堂が確かに映っていた。

ショックだった。

特にパリが大好き、というわけではない私でもショックだった。

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自宅のAmazon Prime videoのBBC newsで観た映像

twitterのタイムラインは、日本語、英語、フランス語、オランダ語の悲しい叫びで埋め尽くされていった。

 

ただ、自分は途中から、何度か訪れたフランスの印象、フランス人の元同僚を思い出し、「きっと、再建する。」と確信していた。残念ながら、もう今までのノートルダム大聖堂はなくなってしまう。でも、フランスは何度も戦禍から立ち直ってる国。国民が革命を起こした国。

ヨーロッパの戦争の多さは、歴史の授業で実感していると思う。ただ、自分たちが教科書で習わない様な紛争もたくさんあり、幾多の戦争を体感してもらう際、私はこの動画を紹介している。

この動画を見た後、ヨーロッパ=平和、穏やか、という印象は払拭されるようだ。

www.youtube.com

2回の世界大戦を乗り越えた大聖堂が、火災に遭ってしまったのはとても悲しい。一方で、すぐに冷静な分析を実施しようと、フランスのル・モンド紙が、写真中央の軸をスライドすると事故前後の様子を重ねて比較できるという、ネットニュースならではの良い記事を提供するなど、国民の混乱、動揺を抑えようとする様子が感じる。

また、今回の火災がなかったら、私のような、普通の観光客は知ることのなかった文学作品とのつながりも学ぶことができた。

 

 

現在、三菱一号館美術館では「ラファエル前派の軌跡」展を開催しているが、ラスキン自身の作品も多く、ゴシック建築を描いた水彩画として、"ストラスブール大聖堂の塔"、"渦巻きレリーフルーアン大聖堂北トランセプトの扉"などが展示されている。

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渦巻レリーフルーアン大聖堂北トランセプトの扉(*ブロガー内覧会にて、許可を得て撮影)

 

ノートルダム大聖堂が今回の火災に遭う前の画像をFlickrで検索してみた。たまに大聖堂と一緒に映っている人たちの顔はどれも嬉しそう。

「やっと念願のノートルダム大聖堂に来たよ!」

という喜びで溢れてる。

www.flickr.com

ノートルダム大聖堂はなくても、お祈りをしにパリに行くよ、という人、また、国内旅行でも宿を探してる人へ。

 

ノートルダム大聖堂、映画にも多く登場している。

twitterで知った、イーサン・ホーク主演の「ビフォア・サンセット」も鑑賞したいと思ってる。

この映画の中では、ナチス軍がノートルダム大聖堂の美しさに戦意を失った逸話、一方で、「いつかはノートルダム大聖堂もなくなるのよ」という、意味深長なセリフもあるらしい。

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もちろん、フランス人のためのノートルダム大聖堂なのだが、それ以上に、世界中の観光客、移住者にとっても、憧れの存在なのだ。また、教会に通う者のひとりとしても、祈りたい。

 

 すでにたくさんの奇跡が起きているようで、元科学者としては鵜呑みにしてはいけないのだが、感動してしまう。

一方で、科学の進歩が、今回の再建に貢献しそうで、元科学者としては嬉しい限り。この3Dデータを収集し、まとめあげたタロン教授は、残念ながら、2018年11月に49歳の若さで他界されてるそうだ。

リンク先の動画で、生前のタロン教授がノートルダム大聖堂をと訪れてる様子が見られる。

www.notredamedeparis.fr

タロン教授が気になってしまい、調べたところ、"Friends of Notredam"という、ボランティアの研究グループがあり、ノートルダム大聖堂が壊れた際に役立ちそうなデータ、技術を集めていたようである。2017年のニューヨークタイムズ紙に、すでに紹介されていた。

 

 

一方で、こんなつぶやきも発見。

ノートルダム大聖堂って、ゲームでも重要な場所だったのか!

修復に関しての議論、計画、実行、という、なかなか見られない様子を応援しながら、フランスの真骨頂を見続けていたい。自分が生きている間に再建できないとしても、少しずつ修復されていく様子は見られる。また、フランスに足を運んだ際には遠くからでも眺めたいと思う。

 

今週末のイースター礼拝では、ノートルダム大聖堂のことも祈りたいと思う。「イースター=復活祭」。ノートルダム大聖堂の復興を願うにはふさわしい日かもしれない。

 2019年4月17日現在、ノートルダム大聖堂の修復募金は、4つの団体を通じて行うことができるが、表記が英語・フランス語なのはともかく、税金が高すぎ!と思っていたら、日本で募金を受け付けるらしい。

日本はフランスが好きな人が多いので、募金、集まりそう。

これがバーミヤン遺跡の修復だったら、集まらないだろうなあ。。。