アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

宮島達男『Counting』展 【銀座】AKIO NAGASAWA Gallery Ginza(〜8/31まで)

銀座にあるギャラリーAKIO NAGASAWA Gallery Ginzaで開催中の宮島達男さんの展覧会へ。

www.akionagasawa.com

 

宮島達男さんのファンになったきっかけと経緯など

宮島達男さんは大好きな現代芸術家のおひとり。原美術館の《時の連鎖》に感動して以来、直島の「角屋」の《Sea of Time '98》、昨年は六本木のけやき坂にあった《Counter Void》の最後の点灯も観に行ったほど、大好き!最近までtwitterの背景も《Counter Void》にしていました。

宮島達男さんというと、LEDライトで数字が変化していく作品が多いので、最初はすごくクールな感じの方なのかな、と思っていました。

でも、著作を拝読させていただくうちに、熱い方なのだとわかっていき、震災直前の日曜日に開催された、森村泰昌さんとの対談での誠実さ溢れる雰囲気を知り、さらにファンになってしまいました。

 ▼真っ白な表紙ですが、中はカラー写真も多くておすすめです(現在、販売されてるのはこの表紙ではなく、新しい表紙で、Galleryで購入可能です)。

宮島達男 Art in You

宮島達男 Art in You

 
Atelier

Atelier

 

 ▼秋に瀬戸内国際芸術祭にいく予定なので、3度目の来訪となる予定の「角屋」。水の中で光るLEDが幻想的です。 

六本木のパブリックアートとしての《 Counter Void》

六本木けやき坂にあった《Counter Void》は、東日本大震災後に哀悼の意を以って、消灯され、5年後の3月11日に3日間だけ再点灯し、その後も3月11日再点灯していたのですが、2018年が最後の点灯となりました。

震災への深い想いをパブリックアートである《Counter Void》の消灯や再点灯、そして最後の点灯に込められていたようです。

bijutsutecho.com

体を張った(?)映像作品

前置きが長くなってしまいましたが、そんな熱い想いの宮島達男さんが体を張って臨まれた映像作品がAKIO NAGASAWA Gallery Ginzaで展示されています。

原美術館でClosedで撮影された《Counter Voice in Milk》(2000/2019)
2000年に実施されたときは、他の方がカウントダウンしながら、牛乳の入った洗面器に顔を突っ込んでいたらしいのですが、今回はご本人が!

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▼躊躇いなく、顔を突っ込む!

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また、《Count Down Drawing against the Wall》という作品では、ドリルで壁に数字を掘っていき、カウントダウンしています。実際の作品も展示されていて、初公開だそうです。

▼サラリーマンがストレス発散してるようにも見えました!

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皮膚の色が違う6人に数字をペインテングして並べて展示してる《Counter Skin (colors)》(2016)は、LEDの数字が様々な速さでカウントダウンしていく様子が、人間それぞれの人生の多様性(早かったり、遅かったり)を表現しているのと共通のコンセプトのような気がしました。

 

国際的ご活躍されてるアーティストなので、英語と日本語でそれぞれサイトがあります。

▼英語のサイトでは海外の展覧会も。

tatsuomiyajima.com

▼こちらはスタジオスタッフさんの運営されてるサイト

tatsuomiyajimastudio.com

 今回の展覧会を拝見し、また宮島達男さんの対談を聞きにいきたいなあ、と思いました。

8月31日まで開催ということで、また足を運びたいです!

 

 ▼当時、在庫が見つからず、図書館で借りて読んだのですが、面白かったので、もう一度、読みたい。それにしても、千住博さんの本て、良いものが多いのに、絶版になってるものが多い。残念。

宮島達男 Art in You

宮島達男 Art in You

 
疑問符としての芸術―千住博+宮島達男対談集

疑問符としての芸術―千住博+宮島達男対談集

 

 ▼千住博さんのこの本なんて、何度読んだかわからないほど。一般読者の質問に丁寧に、時に面白く回答してくださるのが最高!

ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ (朝日新書)

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