アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

【備忘録】推しのピンチをみんなで応援〜美術館、映画館から科学技術の研究所まで〜

今年は今までの人生で一番クラウドファンディングや寄付に参加する年になりそうなMooiです。

先日、驚くような古参の美術館のクラウドファンディングが開始しました。

山種美術館クラウドファンディング

東京の日本画の聖地と言っても良いような、山種美術館クラウドファンディングです。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、4月4日から7月18日まで、3ヶ月以上にわたる長期の臨時休館を経験することとなりました。再開後も、活動にはさまざまな制約があり、来館者の数は従来に比べ、はるかに少ない状況にあります。

 

このような現状で、入館料収入が財源の柱であった当館では、大幅な収入減が続いています。公益財団法人の美術館ゆえ、企業からの寄附金や公的な補助金に頼ることもありません。今後も美術館の運営を継続するためには、収入の構造を考え直さなければならない……そんな局面を迎えています。

 

そこで、このたび初めての試みとして、クラウドファンディングに挑戦いたします。

 

今まで当館では、外部からの寄附を募る制度や仕組みを持っていませんでした。今回の取り組みをきっかけに、当館を大切に思ってくださる方々からのご寄附を、運営資金の新たな柱として活用させていただけたらと思っています

クラウドファンディングですが、場合によっては、寄付金の控除が受けられるようです。詳細は、クラウドファンディングのサイトの下の方に記載されていますので、ご参考になさってみてください。

本プロジェクトへのご寄附について、山種美術館を運営しております山種美術財団は、内閣府より「公益財団法人」としての認定(認定日は平成25年3月1日)を受けておりますので、当財団への寄附金には、特定公益増進法人(※)としての税法上の優遇措置が適用され、所得税(個人)、法人税(法人)の控除が受けられます。

▼現在、展示中の重要文化財竹内栖鳳《斑猫》もクラウドファンディングを宣伝!→プロジェクト目標額達成、そして寄付金募集を継続へ。

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▼開始を知った時は、山種美術館のような古参の美術館まで運営が大変なことにショックでしたが、館長さんのお言葉から察するに、今まで寄付を募ってなかったようで、今後は長期的に運営できるよう、寄付を募っていくことにされたので、引き続き、応援したいです。

readyfor.jp

もちろん、現在開催中の展覧会にも足を運んで応援したいです!→会期終了

www.yamatane-museum.jp

2月6日(土)~4月4日(日)に開催予定の「川合玉堂 ―山﨑種二が愛した日本画の巨匠―」は、緊急事態宣言下の開幕になるので、ホームページで確認してから向かいましょう。

創立者・山崎種二さん(山種証券[現SMBC日興証券]創業者)、二代目館長・山崎富治さん、現館長・山崎妙子産後一家と画家たちのプライベートな交流のお話を伺えるのも嬉しいです。

ワタリウム美術館クラウドファンディング

私に現代アートを教えてくれたワタリウム美術館もピンチに。

2016年に開催された、ナムジュン・パイク没後10年の展覧会は色々な意味で、自分の中に深く刻まれています。展覧会のサブタイトル「2020年笑っているのは誰?+?=??」も、2020年に生きている私たちには意味深長に響いてきます。

www.watarium.co.jp

現状は下記のように大変な状況となり、クラウドファンディングを継続されています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年3月より来館者数は例年の半分以下に減少。小規模なワタリウム美術館は東京都の休業要請対象には入りませんでした。予約制という形で開館を続けましたが、実際は開館休業状態で、週末は閉館しました。開催予定だったイベントは延期(のちに中止)となりました。

対面しない新しいタイプのワークショップの開催やZINE(アーティストブック)の発売など、8月まで開催した展覧会ではアーティスト青木陵子伊藤存が工夫をこらしてくれました。またオンラインで過去のイベントの映像を配信する「映像アーカイブ」をスタートするなど、なんとか運営を続けてきました。

しかし、再び東京都の感染者数は増加し、収束の道は見えず、状況は長期化しています。

日本の美術館の多くが国や自治体からの公費により運営されている一方、ワタリウム美術館はノー・スポンサーの個人経営のためチケット収入が主な財源であり、来館者数の減少は、美術館の今後を左右する危機的な状況を招いています。

100万円の寄付でリターンが「キースへリングの作品」という驚きのコースは、あっという間に終了しましたが、まだまだ応援できます。驚くような作家の作品がリターンとなっているので、美術館のピンチなのに、眺めるだけでも「ワタリウム美術館らしさ」を感じられました。そんな「ワタリウム美術館らしさ」の甲斐あって、たった1日で目標金額の倍を達成し、Yahoo!ニュースにも掲載されたほどです(美術手帖の記事がYahoo!に!!)

bijutsutecho.com

▼こちらから応援できます。→目標額達成、そして終了。

camp-fire.jp

今まで生活に彩りを添えてくれている美術館、映画館等、文化的な施設、そして、先端の科学技術を進めている研究所を応援するチャンス、いかがでしょうか。

過去記事

▼自分の未来のためにも応援していきたい。

mooi-desu.com

▼終了したものがほとんどですが、国立の美術館など、常に応援できる場所もあります。

mooi-desu.com

科学技術への寄付(通年募集)

 一応、元・研究者なので、科学技術への寄付についても。

みなさんご存知の山中教授の研究所が、常時、寄付を募っている状況にあります。将来、健康な状態で未来を迎えるためにも、応援されてみてはいかがでしょうか。

www.cira.kyoto-u.ac.jp

Mooiが新卒で働いていた理化学研究所も寄付を募っています!

www.riken.jp