アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

【月島】江戸っ子ご夫妻が営まれる、古書ギャラリー月さんにて、小池結衣さんの作品の世界に浸る

やっと、「古書ギャラリー月」さんに足を運ぶことができたMooiです。開催中の小池結衣メゾチント個展「月世 tsukiyo」に伺うことができました。版画の中の優しい世界を求めに、時間予約制ですが、各地からお客さんがいらっしゃってるそうです。

古書ギャラリー月さんとは?

古書ギャラリー月を営まれるのは、生粋の江戸っ子のご夫妻。旧ブリヂストン美術館のカフェ・ジョルジュエット→京橋のカフェしずくさんを経て、この夏に、ご自宅のある月島にギャラリーを開店してくださいました。オーナーご夫妻の好きな作家さん達の作品を紹介してくださいます。

▼江戸っ子ご夫妻の「古書ギャラリー 月」は、時間予約制(一度に1組)なので、ゆったりと作品を楽しむことができます。

www.koshotsuki.tokyo

さすが長年、美術館併設のカフェを営まれたご夫妻。ウイルス対策もばっちりです!

展覧会概要

小池結衣メゾチント個展 

「月世tsukiyo」

会期:2020年11月12日(木)〜23日(月・祝)

休廊日:17日(火)、18日(水)

営業時間:13時〜19時

完全予約制です。

▼メゾチントの作品は、私のiPhoneのカメラでは全く表現できません。是非、実物をご覧担っていただきたいです。本当に素敵な世界なんです。
最近も悩みが多い私なので、作品の世界に現実逃避したくなりました。
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オンライン展覧会も始まりました!

11月16日からオンライン展覧会も始めてくださり、遠方や体調などで足を運べない方々も楽しめるよう、ご配慮くださっています。もちろん、お写真も私の撮影した、だめだめな写真と違って、作品の世界観が伝わってくる写真になっています!

2階にあるご夫妻の蒐集品の展示スペースが本当に素敵!

2階には、祖父母宅を思い出すような和室。こちらは、ご夫妻が趣味で蒐集された作品が仲良く、新しい世界を作っています。作品たちも嬉しそうです。カフェジョルジュエット時代、カフェしずくさん時代にも感じましたが、本当の蒐集家の方は、作品が喜ぶような場所に置いてあげることができるんですよね。
私がこんなに作品を蒐集したら、間違いなく部屋で雪崩を起こします。
▼所狭しと本棚に並ぶ作品たち。
特に、金井一郎さんの作品はたくさん並ぶと街並みのようです。
f:id:Berlaarstraat0707:20201114231756j:plain ▼金井一郎さんの作品とギャラリー月のお母さんの世界観が融合して、より素敵な世界が作られています。
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▼道草さんの苔は、なんと!道草さん自らお手入れに来てくださるとか。
f:id:Berlaarstraat0707:20201114232204j:plain 道草さん、今週、BS朝日に登場されるようなので、是非ご覧になってください。苔の世界、宇宙並みに広いです。 ▼1階にあるお母さんの好きな月や星を扱った作品の数々が本当に綺麗です。

 ▼私は、このギャラリー月のお母さんの心意気が大好きで、憧れの女性のおひとりです。江戸っ子は強くて優しい。

今では貴重な東京のお話が聞けます!

そして何より、オーナーご夫妻の江戸っ子トーク!京橋や、Mooiの祖父母宅のあった人形町の、今はなき学校やお店の話で盛り上がれる貴重な方々です。話が尽きず、ついつい長居してしまいました。小さい頃、親戚の家で盛り上がって、帰る時間が遅くなったのを思い出してしまいました(寛ぎすぎ!)。

作家さんにも愛される江戸っ子ご夫妻の元には勝手に作品がやってくることも(笑)

床の間の月は内林武史さんの作品。オーナーご夫妻が月をご購入されて設置された写真を見て、作家さんご本人が「月があるなら《星の町》も置かなくちゃ。」と自ら持参されて設置されたそうです。
▼床の間が 月を中心とした《星の街》になっています。あかりが灯く前も素敵です。
f:id:Berlaarstraat0707:20201116221331j:plain f:id:Berlaarstraat0707:20201116221345j:plain 内林武史さん、今回のコロナ禍を鑑みて、安全第一で11-12月の展覧会を中止にされていますが、古書ギャラリー月さんでは、作品に出会うことができます。 ▼オンライン展覧会には参加してくださるようなので、そちらも見逃せません。 hikidashi.garag.net

都内に親戚がいなくなった今、古書ギャラリー月さんは、親戚のお家のよう。

 Mooiの祖父母は人形町で理容師、髪結いを営んでいて、子供の頃、週末は祖父母宅に泊まっていました。祖父母が店を閉めたのは、もうだいぶ前ですが、90代まで現役でいてくれたので、大人になっても人形町には祖父母がいる安心感がありました。今でもたまに人形町に足を運ぶものの、マンションが増え、下町情緒のなくなる人形町を見るのは少し寂しい。
そんな中、古書ギャラリー月さんにおじゃまし、しっかり換気、加湿された安心な空間で、作家さんたちのお話、下町の話を中心に、おしゃべりを楽しませていただきました。帰る際、玄関まで笑顔で見送ってくださるお二人。まるで長年のご近所さんや親戚の家から帰るような気持ちになりました。心温まる時間をありがとうございます。