アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

佐藤可士和展の肝は休憩所にあった!

話題の佐藤可士和展に行ってきました!

簡単ですが、来館前の準備や見逃しやすい 箇所などを報告させていただきます。

展覧会概要

会期:2021年2月3日(水) - 5月10日(月)

休館日:毎週火曜日(ただし、2月23日(火・祝)、5月4日(火・祝)は開館、2月24日(水)は休館)

開館時間:10:00 - 18:00 ※入場は閉館の30分前まで

新型コロナウイルスの影響で急に会期や開館時間等が変更になることがありますので、随時、公式ホームページで確認してから向かいましょう。  

佐藤可士和さんの声で聞ける解説は無料!イヤホンをお忘れなく!

会場入り口にあるQRコードで、佐藤可士和さんの声で聴ける解説に飛べます。イヤホンを忘れて困っている人がいたので、イヤホンをお忘れなく。また、Wifiに接続している時間が長くなるので、スマホの充電も十分にして向かいましょう。佐藤可士和さんが音声ガイドを収録する様子の動画を見ても、全力で解説してくださってるのが伝わってきます。この「佐藤可士和展 公式 Youtube」では、佐藤可士和さんと村上隆さんの対談など、興味深いコンテンツが随時更新されているようです。

人気の展覧会なので、土日祝日は予約必須。今後は平日も予約必須になるかも。

私が来館したのは2週目の平日だったので、予約なしで入場できましたが、早くも土日は予約が埋まっているようです。予約してから向かう方が確実だと思います。

私たちの生活は佐藤可士和さんデザインに囲まれてる!

何と言っても、自分たちの生活に馴染んでいるロゴの多くが佐藤可士和さんデザインということに驚かされます。見慣れたロゴも巨大になって展示されていると迫力がありますし、小さくなってもロゴの存在感が変わらない点にも驚きました。

佐藤可士和さんといえば、ユニクロのロゴ!世界進出を見据えて、カタカナのほかに英語のロゴも考案されたそうです。

あの会社のロゴも、EXILEなどが所属している事務所のロゴも!

懐かしいSMAPのアルバムの広告も!

巨大なロゴや広告はもちろんかっこいいのですが、そのロゴをデザインする際の設計図(?)を見ると、こと細かに設定されてらっしゃるのがわかり、感動しました。
多くの細かい設定のお蔭で、大きくても小さくても存在感のあるロゴになっているんですね。

セブンがコンビニのトップランナーを続けられているのは佐藤可士和さんデザインのコーヒーマシンにあり!?

セブンイレブンで同じ身の商品がずらり!あまりに見慣れ過ぎたパッケージばかりで、本当に驚きました。

また、セブンイレブンの「コンビニなのに美味しいコーヒー」として定着し、今では他社のコンビニも参入しているセフルコーヒー。

このセルフコーヒーのマシンまで佐藤可士和さんのデザインなんです。とっても驚きましたが、黒とシルバーでセブンぽくない(色合いやイメージが)クールなデザインのコーヒーマシン。

1日何百回(?)も使用しても壊れない堅牢なデザイン。

佐藤可士和展の肝はロゴや広告以上に、休憩所にあったデザイン思考!

今回の記事で一番伝えたいのはここです!!大きなロゴに囲まれて、見逃す方が続出していた「楽天パンダ」と「三井物産」のロゴが誘う休憩所エリアです!

休憩所のベンチ前の壁にびっしりと書かれているのは、佐藤可士和さんと三井物産さんの企業ブランディング
「社員参加型」のブランディングとして注目されているそうです。その際に使用した、佐藤可士和さんオリジナルの貴重な資料が展示されているのです!

佐藤可士和さんの脳内を垣間見られるエリアになっています。もっとじっくり読みたかったのですが、時間が足りず。図録などに掲載されているのかなあ。

目指すは「全員広報」三井物産、社員自ら企業広告を社長にプレゼン

▼こんな素晴らしい授業(?)を受けられた三井物産の社員さんたちが羨ましくなりますし、そもそも佐藤可士和さんに依頼された三井物産の上の方々もすごい!

▼一番奥には、この展覧会オリジナルの楽天パンダがいて、一緒に写真撮影できます。

徹底した現場を吸い上げて作るロゴだから、その企業に馴染んでいることを実感

正直、この動画を見た時はちょっとナルシストな人なのかな・・・と思いましたが、音声ガイドで佐藤可士和さんのお話を聞いたり、「ふじようちえん」リニューアルプロジェクトができるまでのイラスト、三井物産さんとのコラボを見ているうちに、クライアントの思いだけでなく、クライアントを取り巻く環境、未来まで全て把握、想像してからデザインをされている、ヒトを大切にされてる方なのだな、と感じました。展覧会を見た後は、この動画に流れる曲の音楽まで佐藤可士和さんが演奏されてると思うと、胸が熱くなりました!
クールで熱い佐藤可士和展。会期終わりの大混雑の中ではなく、できる限り早めに向かっていただきたいです!

UTコーナーは、数年前に訪れたニューヨークのユニクロと雰囲気が似ていて、コロナ前の、自由に旅行できていた日々を思い出させてくれました。旅の思い出まで佐藤可士和さんにデザインされています(笑)。