新型コロナウイルスが流行して、もう2年も経つ。
友人と会食するのが一番危険な行為、という残念な状況なので、ひとりで映画館へ行く機会が増えた。
映画好きな母親のために、映画鑑賞券がもらえる株(東京テアトル様!)を購入したのだけど、コロナ禍では当時60代後半の母には映画館には行って欲しくなかった。
代わりに自分が早朝かレイトショーなどの人が少ない時間に映画鑑賞券を使うことがきっかけで、昨年から、試写会も含めると、映画を見る回数が増えている。
こんなに映画館に足を運んでいるのは、学部生以来ではないだろうか。
学部生の頃は、今はなき、六本木のシネヴィヴァンなどでフランス映画をはじめとするヨーロッパの映画を観に行くのが好きだった。東京郊外の大学だったので、六本木はかなり遠かったのだが、それでも向かうほど、わくわくドキドキする映画が多かった。ネットは大学以外では使用できない時代だったので、ちらしの上映時間が頼りだった。
昨年から今年にかけて、面白い映画に出会う機会が多かった。アマゾンプライムビデオで視聴した映画は入れてないので、もっと映画を見たことになる。
学生時代を除けば、年に一度、映画館に行くかどうか、くらいだったので、自分の中では画期的な期間になっている。
1)だれかの花(横浜ジャック・アンド・ベティの特別上映会にて鑑賞。お世辞ではなく、俳優さんたちが上手すぎて、心にズンと来る映画。もう一度、鑑賞したい。)
2)ダヴィンチは誰に微笑む(試写会にて鑑賞。ほとんど絵画は出て来ず、アート界の裏事情を知るミステリー感覚のドキュメンタリー!)
3)ドライブ・マイ・カー(言わずと知れた西島秀俊主演のアカデミー賞候補の作品。3時間と長めの映画なのに飽きなかったので、驚いた。話題になる前だったので、横浜ジャックアンドベティで観客5人ほどで換気抜群の中、鑑賞できた。)
5)香川1区
6)はりぼて(富山市議会の腐敗を面白おかしく描いている作品。観客ほぼ全員が大笑いしていた。鑑賞後、これは有権者である私たちへの問題提起だ、と気づき、愕然とする。そういう意味では、「なぜ君」「香川1区」と似ている。)
7)ムヒカ(4−6の政治映画とは対照的な、誠実で強い政治家を描いたドキュメンタリー。かわいいイラストとは裏腹に重い場面も。特に、東京外国語大学での学生とムヒカのやりとりには身をつまされた。)
8)HOKUSAI(田中泯さんの北斎が本人にしか見えない。現在公開中の田中泯さん主演の「名付けようのない踊り」も早く鑑賞したい!)
10)ワン・プラス・ワン(ザ・ローリング・ストーンズをゴダールが撮った作品)
11)オデッセイ
12)薬の神じゃない
13)きのう何食べた?
映画館に足を運ぶようになったきっかけのひとつは、展覧会の日時事前予約制の導入もあるかと思う。
映画館はまだぷらっと向かうことができるので。
そして、やっぱり映画館は換気がすごい。先日、キネカ大森に行った際は換気が強すぎて寒かったほど。
美術館は作品保護のために換気を強くすることは難しいのと、設備の古さからも換気の面では映画館に劣る施設が多いように感じる。
個人的に、コロナ禍でも、アーティゾン美術館には安心感を感じるのは、24時間置換換気をしてくれているからだと思う。
色々理由をつけたけれど、面白い映画にはコロナ禍の憂鬱さを忘れさせてくれる威力がある。
今後も様子を見つつ、空いている時間、空いている映画館(横浜ジャック・アンド・ベティの年間会員になってみた。)を狙って、鑑賞して、コロナ禍でも心の換気を続けていきたい。
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換気されてるとはいえ、心配なので、紐で長さ調節ができて、顔にフィットできるLG社のKF94マスクを着用して鑑賞。日本企業にも似たような機能で長さ調節できるマスクを出してほしい。