今更で恥ずかしいのですが、やっとラ・フォル・ジュルネに行けました!
と言っても前向きな理由でなく、今月中旬に開催予定だった、アシュケナージ親子のピアノコンサートが中止になり、落ち込んでいたところ、twitterで知り合ったクラシックに詳しい方が、ラ・フォル・ジュルネの情報をつぶやいており、DMで伺ったところ、とても親切に、おすすめのコンサートを教えてくださったのです。こーじさん、ありがとうございます。
ラ・フォル・ジュルネとは?
ラ・フォル・ジュルネは、1995年、フランス西部の港町ナントで誕生したクラシック音楽祭。「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」の名称通り、開催中は街中が熱狂に包まれるそうです。
日本では、2005年から東京国際フォーラムで開催して、今年で15周年になる、もう定番と言ってもいい、ゴールデンウィークの音楽イベントです。国際フォーラムだけでなく、丸の内一帯が演奏会場となり、様々なコンサートが行われてました。
開催年から存在を知っていたものの、旅行好きな一家で育ったため、ゴールデンウィークに東京にいることがほとんどなく、気になりつつも行く機会がないまま、年月が過ぎました。
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ラ・フォル・ジュルネ TOKYOの魅力
- 毎年異なる新鮮なテーマ展開
- 1公演約45分。朝から晩までいくつものプログラムを気軽にハシゴできる。
- 国内外の一流の演奏を低料金で楽しめる。
- 多彩な無料イベントを開催
- 赤ちゃんからクラシック通までピクニック気分で楽しめる
- 街全体が音楽であふれ「お祭り」ムード一色に
#LFJ2019 Day 1 "Timelapse"
— ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019公式 (@LFJtokyoBLOG) May 4, 2019
爽やかな風と、ラ・フォル・ジュルネの熱狂をタイムラプスで。https://t.co/sfzrhE3rJh pic.twitter.com/pDmenUnpUc
今年のテーマは「旅」、ということで、旅に関する選曲が多かったです。ワーグナーの不倫旅行の時の曲も、、、(汗)。
無料のイベントが多過ぎ!って思うほど、320公演(5/3-5/5)の 半分近くが無料だと思われました。会場数が非常に多く、国際フォーラム、三菱一号館美術館前の広場、帝国ホテル東京、東急プラザ銀座、マロニエゲート銀座、京橋エドグラン、東京駅(!)KITTE、丸の内仲通りなどなど。
1公演45分とありますが、屋外の演奏では、もっと短い演奏も多く、通りすがりに立ち止まって聴いても全く苦にならないほどです。
朝から晩まで、とありますが、最終日の5月5日は、21時45分にフィナーレを飾るコンサートが終わりました。仕事帰りでも寄れるくらい!?
有料のコンサートでも、1500円から、しかも、半券を持っていると、国際フォーラムのホールEで開催のイベントが無料!
興奮気味になりましたが(「熱狂の日」だから、いいのか!)、びっくりするほど、お得な音楽祭が、「ラ・フォル・ジュルネ」なのです。
また、0才児から入場可能なイベントもありますし、バリアフリーなので、ベビーカー、車椅子も大丈夫です!
▼TOWER RECORDSがスポンサーなのですが、今なら公式CDがお得な1858円。
▼過去のラ・フォル・ジュルネのCDも手に入るようです。
インディーズ
「日本の抒情、田園詩」で、指揮者の井上道義さんのファンになってしまった
クラシックには詳しくないので、twitterで知り合った、こーじさん、という、ピアノ演奏がプロ並みで、コンサートにもたくさんいらっしゃってる方が、おすすめしてくださったコンサートを予約して向かいました。このコンサート、当日券はすぐに売り切れてしまったので、予約しておいてよかったです!S席3000円、A席2500円。お得!
公演番号 344|ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019 公式サイト
「日本の抒情、田園詩」
映画『ゴジラ』の音楽で知られる伊福部昭さんが残した、和の田園協奏曲、和の舞踏組曲ということで、2 曲が演奏されました。
伊福部昭:二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ
伊福部昭オフィシャルサイト - 伊福部昭公式ホームページ-暫定版-
琴は滝田美智子さん。
小澤征爾さんが創立された新日本フィルハーモニー交響楽団。
指揮者は、井上道義さん。
1曲目では、オーケストラと琴が共演!
琴はオーケストラに負けてしまうかな、と思いましたが、全然!滝田美智子さん、お着物姿が美しかったですが、力強い琴の響きが耳に残りました。
2曲目では、オーケストラで日本の音楽を演奏。和楽器の音や迫力が見事に再現されてました。
指揮者の井上道義さんが大変ユーモア溢れる方で、指揮をされてる姿は太極拳か香港映画並みに滑らかに動かれてました!また、最後も三三七拍子を体全体で表現して、会場が一体となって、三三七拍子で幕を閉じました。
井上道義さん、ご多忙な中、blogもtwitterもされてる模様。
演奏後、大興奮で、こーじさんにDMでお礼を申し上げたところ、下記のCDを勧めてくださったので、早速、購入予定です!CDでは井上道義さんの指揮が見られないのは残念ですが、今後、追いかけて行こうと思います。
無料イベントの演奏は、みんなが知ってるあの曲の有名な部分をダイジェストで演奏してくださることが多かった
▼地上キオスクステージは無料。
到着早々、Vario Saxiophone Quatetto(サクソフォーン四重奏)の演奏時間に。
モーツァルト:ディヴェルティメントニ長調K.136
ドビュッシー:喜びの島
ガーシュウィン:パリのアメリカ人
どの曲も、聴いたことのあるフレーズを演奏してくださって、ドラマやCMを思い出された方も多かったことと思います。
▼丸の内仲通りでは、多くの人で賑わっていて、演奏者が緑の服を着ていることしかわかりませんでしたが、「G線上のアリア」を演奏していたので、通りすがりでしたが、聴き入ってしまいました。
丸の市では、陶器のガチャガチャで出てくる一輪挿しのクォリティーが高くて、3回もガチャしてしまった
丸の内仲通りでは「丸の市」が開催されていました(5月5日、5月6日)。
「丸の市」は日本全国から注目の約15ショップが集まり、日常を豊かにするモノコトをショップから発信するという新しいマーケット
-「丸の市」ホームページより
どのお店も魅力的でしたが、私の一押しは、「宗山窯」さん!
▼陶芸ガチャは九谷焼で話題になっていたけど、200円て、安過ぎですよ。。。
一輪挿し、手作りで模様も凝ってますし、たまに植木鉢というのも、かわいすぎます。
ついつい、3回もガチャしちゃいました(安すぎると言いつつ、ひどい)。
▼風鈴も可愛くて、音が澄んでました。制作者の方が、純朴そうな好青年だったからだと思われます。
宗山窯さん、岐阜県の美濃焼のようです。今日、お会いした方に詳細を伺うべきでしたが、ホームページも質素で、陶器に漆を施した器を制作されてる窯のようです。岐阜県の素朴さが出てる気がしました(岐阜県の人に助けられたことが多いので、岐阜県に良いイメージしかない。個人の感想です。)
陶器に天然素材である漆を施し、
艶やかな美しさを持つ陶器の質感と
日本古来の深い色合いを持つ曙、根来の伝統的な漆塗りの質感を堪能できる、
二つの美を併せ持った器を制作しています
▼石川県はちゃんと九谷焼ガチャを商売に結びつけてて、素晴らしい。どれも、とってもかわいいし、今、「モダン九谷焼」という本も出版されてて、私も気になってます。
コンサートだけでなく、野菜や特産品も販売している!
いわゆる長距離バスと協力して、全国各地の農産物を高速バスのトランクの空きスペースに入れる、新しい物流法だそうです(賢い!効率的!)。都内では、新宿高島屋で開催されることが多いようです(下記リンク先参考)。
▼このすぐ目の前でオペラとか、クラシックの演奏が行われてるんだぜ!
私は、大きな新鮮そうななめこが気になり、購入(240円でも安いのに、190円担っていて、驚愕)。
また、静岡茶も出ていたので、お茶好きの母親のお土産に購入。サクマドロップスとコラボした、みかんミルクドロップスは、会場内を歩き回って疲れたときの糖分補給として購入。
チケット、半券を持ってる人は無料のホールEのイベントは多彩過ぎて、カオス!
▼通路から見た時は、まさか1つの有料コンサートのチケットだけで無料で見られるとは思わなかった(ゴージャスだし)
▼あのオペラで有名な「椿姫」でした!
▼目の前に広がる、異空間。まさかオペラを観られるなんて思わなかった。。。感動。
▼数時間後には同じ会場で、盆踊り!
▼会場のひとたちも踊っていました。さすが普段から音楽を聴いてると思われる皆さん。リズム感が良くて、驚くほど踊りも上手でした。初めてのオリジナル盆踊りなのに、、、。おそるべし。
エコなイベントで、お客さんもマナーを守っていた。来られないひとのための配信も!
こんな大規模なイベント「ラ・フォル・ジュルネ」ですが、環境に配慮したイベントでした。
▼会場内の大量のパネルは再利用した素材でできていました!
以前、環境問題のイベントで使用されてるパネル(木材含む)が、大量に使い捨てされていて、問題になったのを思い出しましたが、このイベントは環境にも配慮していました。
また、ゴミ箱の近くには、必ず係員の方がいらっしゃり、可燃、不燃、ペットボトル、缶が分けられてることを確認されてました(お客さんもマナーが良くて、自ら分別していたのは言うまでもない)。新しい時代「令和」に変わった時期なので、テロ対策の意味もあって、ゴミ箱全てに係員の方がいらしたり、警備員も多かったのかもしれませんが。
また、撮影に関してもお客さんのマナーが良く、会場で掲示されていた通り、撮影の際は、「音が出ないカメラアプリ」を使用されてました。
キッチンカーの数がすごい
人が多くて、撮影はできなかったのですが、キッチンカーが15台はいました。
私はフィッシュ&チップス(750円)を食べましたが、どの料理も1000円未満で、お得だったので、音楽でなく、お酒と料理が目的の人も多かったように思えます(特に日没後)。
会場内はバリアフリーで、車椅子やベビーカーの方も大丈夫です。
また、詳細はわからなかったのですが、来られない方々のために、生放送しているようでした。東京近辺以外の人は、来るのが大変ですもんね。
福袋がお得すぎて驚き
色々なグッズが販売されていたのですが、コンサートのチケットの価格が安すぎるせいか、高く感じてしまいました。
そんな時、福袋(1500円)が!
普段は、福袋なんて買わないのですが、なんと言っても、お得すぎて、つい。。。
▼皮のミニバッグだけで5500円なんです。。。2018年の巾着、ト音記号のタオルバッグ。
▼10周年のTシャツ(今年の15周年Tシャツは3200円だった)、オルゴール(G線上のアリア)、シール2枚
最後、違う意味で「熱狂の日」になってしまいました。
まとめ
ラ・フォル・ジュルネは、クラシックに親しみがない人でも、気軽にコンサートが楽しめて、お酒や料理もお得で、時には陶器のガチャガチャができることもある、お客さんのマナーが良い、エコなイベントでした。
ただし、人気のあるコンサートは早めに購入しないと売り切れるので、事前チェックを忘れずに!