Twitter並みに無駄に早く書いてしまったけど、春風亭昇太師匠がご結婚を発表された。還暦前の59歳。年齢に驚きである。外見は40代でも通じそうで、先輩にいてもおかしくないような。。。
「なんなんだ、この人のおもしろさは!なんなんだ、この人の軽さは!」
という、キャッチーなフレーズで始まった、ご存知「ほぼ日イトイ新聞」(2005年)。当時の私は、修士を卒業して働いていたものの、体調が良くなく、気が滅入りがちだったので、お笑いが唯一の楽しみだった。
そんな中、知ったのが春風亭昇太師匠という、噺家にしては軽そうな(失礼!)、小さいおじさんだった。
▼「はじめての落語」について、糸井重里さんが数ヶ月後に追記するほど、春風亭昇太師匠が好きなのが伝わってくる記事。
今でこそ、そんなに驚くことではないかもしれないが、祖母と笑点を観てきただけの私には、六本木ヒルズの高層階で落語、というのは斬新だった。しかも、春風亭昇太師匠一人だけの落語。「ほぼ日イトイ新聞」が携わってるだけあって、大人気で、何よりペアチケットのみで、チケットを獲得するなんてことはできなかったけど、落語への第一歩を作ってくれたのが昇太師匠。
残念ながら「はじめての落語」CDブックを買うことはなかったけれど、当時はすっごく欲しかったなぁ。
▼「はじめての落語。春風亭昇太ひとり会」。なのに、チケットはペアチケットのみ販売っていうね、今思うと、本人が独身だったのに、ひどいや(笑)
はじめての落語。 春風亭昇太ひとり会 (ほぼ日CDブックス)
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▼「はじめての落語」について、春風亭昇太師匠と糸井重里さんの対談(2004年)
その後、退職して、残念ながら(?)博士課程に進学して、落語のことはすっかり忘れてしまっていた時期もあった。本当に毎日、今日こそ死んでしまうのでは、というくらい、肉体的にも精神的にも辛い時期だったので。
そんな博士課程だったろうか、春風亭昇太師匠が「笑点」メンバーになられたのだった。
「えー。昇太さんにはひとりで活動してほしかったよ〜」という気持ちと、「テレビで毎週観られる」という嬉しい気持ちが半々。
そして、テレビでの鑑賞の感想は「こんひと、めっちゃ、かむやん!」(笑)。
でも、かみ方がなんだかかわいらしく、ますます興味を持ってしまい、やっと念願の昇太師匠と林家たい平師匠の二人会に行けることに。前方の席は取れず、後方の席となったけど、師匠の動きが、舞台から飛び出てしまうのではないか、というほど大きくて、遠い席でも落語の内容がわかって、ちょっとびっくりした。
テレビではあんなに噛んでるのに、噛んでないし(当たり前だけど)、声がよく通る!
糸井重里さんが春風亭昇太師匠が大好きで、紹介してしまった理由が改めてわかった気がした。
昇太師匠をきっかけに、重い腰をあげて、よみうりホール(かつて有楽町そごうの上にあった)に落語を観に行ったり、地元のホールや練馬にも足を運んだ。でも、元々が面倒くさがりなので、チケットの予約開始日を忘れたりして、iPodに入れた落語を聴くことが多かった。
その後、時代は流れて、今はたまにiPhoneで聴く程度になってしまった落語。
▼今度、海外に移住することがあったら、きっとこれを持って行くだろうな。
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でも、2019年6月8日、ついにtwitterで知り合った方のご厚意で、寄席に足を運ぶことができた。上野の鈴本演芸場へ。
春風亭昇太師匠のご結婚の一報を生放送で聞けて良かった。
春風亭昇太師匠、ご結婚おめでとうございます!
落語の面白さを教えてくださって、ありがとうございます!
「笑点」の司会のみならず、芸術協会会長にも就任されたので、今回、ご結婚されて、心身共に万全の状態で、ますます芸に臨まれることでしょう。