アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

モネの家と睡蓮の池〜ジヴェルニーに行ってみた(その1)

先月、モネが43歳で家族と共に移住し、1926年に86歳で亡くなるまで住んだというジヴェルニーに行ってきました。

睡蓮が咲くのは6月〜7月(異常気象が続いてるので、要確認)

2019年は4月頃から11月1日まで、公開されていますが、睡蓮が咲いているのは6月中旬〜7月中旬頃(最近の異常気象で時期がずれる可能性もあるので、注意)。

日本から鉄道、チケットの予約もできたのですが、モネの《睡蓮》から感じる光を見たかったので、現地に到着し、天気予報を見ながらの予約にしました。

今回はパリ3日間→アムステルダム3日間→パリ4日間のような滞在だったので、前半はパリでのんびりと《睡蓮》、《印象、日の出》などを鑑賞して、後半にジヴェルニーに行くことにしました。

鉄道とバスの乗り継ぎが良くないので、バスと接続の良い鉄道のチケットは売り切れることも!

鉄道(SNCF)の予約はネットからできるのですが、駅の下見も兼ねて、サン・ラザール駅へ。そうです!モネの《サン・ラザール駅》に描かれている、あの駅です。

オルセー美術館にて、《サン・ラザール駅》

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自動発券機があるのですが、かなり使いやすいので、英語でも大丈夫かと思います。

サン・ラザール駅(Gare St. Lazar)から、モネの家の最寄駅であるヴェルノン(Vernon)駅までのチケットを購入。電車の終着駅は、Rouen Rive Droiteというところです。

事前にオランジェリー美術館の《睡蓮》の間を見て、朝の睡蓮を見たいなあと思っていたので、開館時間である9時30分のチケットを予約しました。2018年に訪れたひとのblogでは、日付での予約だったのですが、2019年からは時刻まで決まってしまったようです。うーん、どんどん計画的に動かないといけなくなるフランスの旅。

鉄道のチケットの予約で注意点が。それは、ヴェルノン駅(Vernon)からモネの家へのバスへの接続が良い時間の鉄道のチケットは売り切れることがあるということ!幸い私は帰りのチケットが最後の1枚で購入できました。

▼2019年6月時点のバスと鉄道の接続

バスの時刻の下に、Train from Paris(パリからの鉄道)、Train to Paris(パリへの鉄道)というように、接続の良い時間を載せてくれてました。

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▼こちらのサイトからモネの家と庭が公開されている期間やチケット予約をチェック(2019年6月15日現在、残念ながら日本語の表示は最初だけで、チケット購入画面には日本語表示はありませんでした。)

鉄道:時間によって異なりますが、10-11.5ユーロくらい

バス : 往復10ユーロ

モネの家と庭の入場料:10.5ユーロ

fondation-monet.com

▼日本語のツアーもあるようですが、正直、高いです。

www.myushop.net

▼フランス旅行前に読んだのは、おなじみのこの本

モネ作品集

モネ作品集

▼タイトルはキャッチーですが、内容は意外と深くて、今回、オルセー美術館クールベの《世界の起源》を見て驚かずに済んだのも、この本のおかげ。題名の一部を抜粋。

・病んだ心を刺激する!? レンブラントの呪われた名画
ドラクロワと、中二病の仲間たち
・エロも思想もアナーキー! 革命家クールベ
印象派ビッグダディ!? モネの大家族時代
ヘンタイ美術館

ヘンタイ美術館

モネのバスはクレジットカードも使えるようになってた 

ヴェルノン駅を降りるひとのほとんどはモネの家と庭を見に行く観光客なので、付いていけば、バス停に到着できるはず。よく見ると、地面に書いてある足跡にも、モネの睡蓮が描かれてるので、それを追っていけば、バス停にたどり着けます。駅前には、謎のトレインバス(観光用で、少し高い)がいるので、それに乗らないように注意。

▼《睡蓮》を踏むわけにはいかない

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ヴェルノン駅には有料の公衆トイレもありますが、混んでいるかもしれないので、鉄道のトイレを使いましたが、結構、きれいでした(海外旅行ではトイレ情報が重要)。

このバスですが、私が調べた去年の情報では、「現金しか使えない」とのことでしたが、クレジットカードも使用できました!でも、クレジットカードの機械が壊れてる事も考えて、バスの往復代10ユーロは現金で持って行った方が良いと思われます。

バスに乗って20分くらいでモネの庭に続く入り口へ到着(すぐに庭ではない)。

入り口に広いトイレがあるので、ここで入っておくと良いかと思います。

その後、10分弱歩くと、モネの家と庭の入り口に到着します。

▼バスにはモネの《睡蓮》の絵が描かれてるので、すぐに見つけられます。

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いよいよモネの庭と家へ、と思ったらセキュリティーチェック!!

事前に調べた情報では、チケットを持ってるひとは並ばずに入れる、とのことでしたが、近年のテロのせいか、チケットを持ってるひとも並んでセキュリティーチェックを受けないといけないので、要注意。

絵画の世界そのままの光景が!

▼すぐに睡蓮の池ではなく、家と色とりどりの花が咲く庭から、地下道を通って、睡蓮の池に向かう

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▼夜から明け方まで雨だったので、空気がきれいになったのか、空がそのまんま、水面に移っていました

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▼本当に柳の木もあるんですね。

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▼赤い睡蓮も白い睡蓮も!

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▼太鼓橋は2つあって、どちらも人がいっぱい。1899年頃、太鼓橋をかけてから、モネの代表作は《睡蓮》となっていったらしい。

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モネの池や庭がきれいに保たれてるのは、多くのスタッフの皆さんのおかげ

▼手作業でゴミなどを丁寧に拾ってくださってる。池→家→池と巡ったのですが、2回目の池見学の際も、掃除されてました。

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モネの庭は花盛り

本やPodcastで得た情報は、モネと家族で庭や池を作ったとか。モネ一家、造園センスありすぎです。。。季節も本当に良くて、一番、お花が咲いていた季節だったかもしれません。しばらくベンチでぼーっとしつつ、1921年に、この空と庭を松方幸次郎も見たのかなと思うと、胸が熱くなりました。今の時代はパリから1時間半くらいで到着できますが、当時は馬車で来たのではないでしょうか。。。

▼「モネを口説き落とした松方幸次郎」のお話が、三菱一号館美術館のモネの研究をされてる学芸員・安井裕雄さんと謎のロボットの会話で楽しめます。松方コレクション展に行かれる前に聴くことをおすすめします!

www.tfm.co.jp

▼バラもラベンダーも、あのひなげしも咲き誇る庭

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モネの家、キッチンは黄色い

▼モネの家も花で飾られてる

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▼モネの家は、壁中に浮世絵が!想像以上の数で驚きました。

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▼モネの家のリビング

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▼モネの作品(複製画)がたくさん

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▼キッチン、ダイニングは黄色!そして大家族なので、椅子が10脚以上。

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▼2018年に90年ぶりに里帰りしたという、日本製の猫。日本人コレクターが返還してくださったそうです。

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▼モネの家の中に入った気分を味わえるサイト

[blogcard url="https://fondation-monet.com/visite-virtuelle/"]

▼松方幸次郎とモネ、松方コレクションを4年間疎開させて守った日置、そして、松方コレクションの返還を果たした吉田茂。西洋の芸術品を日本にもたらしてくれた男たちの壮大な物語

長くなってしまったので、続きはまた〜