代官山ヒルサイドフォーラムで開催中の藤井フミヤさんの個展に行ってきました。私の世代だと、1980年代に活躍したバンドのチェッカーズのボーカルから、大ヒットドラマ「あすなろ白書」の主題歌でソロデビューし、Wミリオンになった『True Love』のイメージが強いのですが、90年代に、当時としては珍しいCGの個展をして大混雑になっていたのをテレビで見た記憶もあります。最近では、めざましテレビのレギュラーである藤井弘輝アナウンサーのお父さんとしてご存知の方もいるかも。
▼8cm CDかと思ったら、今はダウンロードなのね(当たり前か)
藤井フミヤ展 多様な想像新世界 The Diversity
会期がとても短いので、ご注意を。
そして、入場料がとってもお得な価格な上、高校生以下は無料なので、チェッカーズや「あすなろ白書」をご存知ない世代の方もぜひぜひ!
注意点としては、会場内が混雑せず、ゆっくり鑑賞できるよう、人数制限をしているので、並ぶ可能性もあります。私は平日14時30分頃に到着しましたが、30分ほど並びました。
会期:2019年8月21日(水)〜9月1日(日)会期中無休
開館時間:11時〜19時(入館は18時30分まで)
入場料:大人700円、高校生以下無料!
おおうちおさむさんがディレクター
そんな藤井フミヤさんの個展をプロデュースをされたのが、グラフィックデザイナー・おおうちおさむさんと知り、実は特に藤井フミヤさんのファンでもないのに、午後休を取得した日に行ってきました!おおうちおさむさんといえば、展覧会のポスター、フライヤー、図録はもちろん、空間デザインが秀逸だったフランク・ホーヴァットの展覧会など、アートファンならほとんどの方が、知らぬ間に感動を与えていただいてる方。
これは行かなくては!と思った理由です。
▼こちらの全集の装丁も!
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▼おおうちおさむさんデザインといえば、このプレミアムなサントリー美術館のコレクション集。180度開く、素晴らしい作り。
▼会場の光を大切にされてることがわかる記事。
▼こちらのニュースでは藤井フミヤさんとのツーショットが。
画像・写真 | 藤井フミヤ、アート作品で16年ぶり個展「今なお発展途上」 4枚目 | ORICON NEWS
▼かるびさんが記事にしてくださった、おおうちおさむさんxTakさん(青い日記帳)xサントリー美術館学芸員さんとのプレミアムな鼎談も面白かったなぁ。
CG、水彩、シール、ボールペン、木工、エッチングなど、何でもチャレンジするアーティスト藤井フミヤの世界
▼入り口では、制作中の藤井フミヤさんの大きな写真が歓迎してくれます。チェッカーズ時代からファンと思われる、スマホケースにフミヤさんの写真を入れてる方も熱心に撮影されてました。
▼「アダムとイヴ」のイヴをはじめ、女性をモデルにした作品が多かったです。
《セラミックガール》
▼《錆びゆく裸婦》針金で作られた女性の作品も。
▼《軍鶏》モノトーンのシックな作品も。
写真撮影できるのは、入り口の写真と1階のカフェスペースの作品のみでしたが、ポスターにも採用されている《楽園の追放 妖精の崩壊(EVE)》をはじめとする色鉛筆の作品、そして、びっくりしたのはボールペンの作品!グリグリ円を描きながら、女性の絵になってるのが、本当にすごいので、ぜひ実物をご覧になってください。
また、たくさんの展覧会にも足を運ばれてるのだろうなあと感じた、画家へのオマージュのような作品も多かったです。特にダ・ヴィンチがお好きなのか、オマージュ、と題された作品も。
空間は、白と黒を基調にしていますが、「この作品に黒の壁なんだ!」と思うほど、意外な組み合わせもあったりして、面白かったです。
▼楽園の追放 妖精の崩壊(EVE)》ポスターに採用された作品は色鉛筆画
藤井フミヤさんの交流関係を感じるお花がたくさん。私の大好きな武豊騎手からもお花が!!思わず、撮影してしまいました(苦笑)。
期待以上に、藤井フミヤさんが展覧会のタイトル通り、"The Diversity"多様性のある作品を生み出されてることがわかり、「毎年、ライブもしながら、こんなに!?」と改めてアーティストなんだなぁと実感した展覧会でした。
▼詳細はこちら
続いて、Facebookでアート好きな知人が教えてくれた、近くの代官山ヒルサイドテラスへ移動。
中谷ミチコ : 白昼のマスク / 夜を固める
会期:2019年8月9日(金) – 9月1日(日)
開館時間:11:00 - 19:00 (月、火、8月14日,15日 休廊)
中谷ミチコさん、全く存じ上げなかったのですが、若い作家さんなんですね。
DOMANI展にも!作家さんの数が多くて、ほとんど覚えられずに力尽きる展覧会。。。
▼インタビュー記事が素敵でした
彫刻は、絶対的に物質で、現実的な存在なので、必ずどこかに置かないといけない。しかも、置いた環境との関係性の中で別のコンテクストが立ち上がってしまう難しさがあります。その条件下で、絵のような、ピュアなイメージを保つ彫刻を存在させることが、大きな目標でした。
水粘土で作ったカタチは、そのまま置いておくと乾いてパラパラになってしまうので石膏などで型取りをします。そこにブロンズや樹脂など別の素材を流し込んだり貼り込んだりして作品にするのが一般的です。あるとき、型取りした女の子の顔のレリーフの雌型の内側を眺めていて、「なんだか気持ち悪い」と感じました。そこでその内側に着彩をして透明の樹脂を流し込んでみたのです。すると、さらに心がざわざわしてきました。
実際の作品ですが、、、写真では、このざわざわする感じが全く伝わりません(涙)。
▼この手なんて、凹んでるのに、飛び出て見えるほど、ざわつくのに、全く写真に写らない。。。
▼展示室は3つあり(見逃さないように!)、事務所っぽい展示室には、ドローイングが壁一面に。
鑑賞者が動くと、作品の中の女の子にずっと見られてるかのような錯覚を感じたり、と実際に見ないと、作品の不思議さが伝わらない個展です。
色合いが涼しげな作品なので、夏にぴったり!とも思いました。
帰りはやっぱりMATSUNOSUKE NYで休憩!
今では老舗っていってもいいかもしれないMATSUNOSUKE NYで休憩!
▼アップルパイが定番。
▼アップルパイしか食べたことがなかったので、季節限定の「マーブルチーズケーキ」を!コーヒーには、シナモンクッキーが付いてくる〜。
チーズケーキ、濃厚なのにしつこくなくて、あっという間に食べてしまいました。定番のアップルパイも食べたかったけれど、次回に。
▼ブラウニーは手土産にも。
2つの全く違う展覧会に行き、少し疲れたので、お茶しつつ、展覧会のことを思い出してメモを書き出して、午後休を有意義に使えた満足感とチーズケーキの満腹感とともに、帰宅しました。