オランダに住んでいたことがあるものの、行けないままだった「クレラー・ミュラー美術館」に行ってきました〜(2019年6月です)。
クレラー・ミュラー美術館は遠いので、1日がかりがおすすめ
クレラー・ミュラー美術館は、アムステルダムからかなり遠いので、1日がかりで行かれると良いと思います。私は開館時間の少し前に到着するバスを目安にして、早起きしてアムステルダムから美術館へ向かいました。朝一の到着は、森の空気も澄んでいて、おすすめです。
▼クレラー・ミュラー美術館というと、このアングルでの写真が多いかも。
オランダ観光ではアルトさんのブログがわかりやすい!コロナ明けにオランダに旅行される方は必読!
▼クレラー・ミュラー美術館への行き方や料金の支払い方は、こちらのアルトさんの記事を参考にしました(アルトさんのご承諾を得て、リンクを貼ってます)。
バスの乗り継ぎがあるので、注意して向かいましょう。
朝一の来館がおすすめ。1日がかりでも見尽くすことができない上にバスが少ないので。
▼開館前に待ってる間に撮影した写真。森の朝の空気が清々しくて、森林浴ができました。
世界で2番目にゴッホ作品を蒐集している美術館
もちろん、1位はアムステルダムにあるゴッホ美術館です。そう!オランダを旅行するだけで、かなりの数のゴッホ作品が鑑賞できるのです。さすが、故郷オランダ(ゴッホの人生の半分くらいはフランスですが)!常時、40点くらいのゴッホ作品を展示中だそうです。
▼全部、ゴッホのエリアがあります。
白い壁に自然光が入る美術館で、ちょっと病院ぽいです。
▼この美術館で、一番有名なのはこの絵かも。《夜のカフェテラス》
▼《夜のプロヴァンスの田舎道》(1890)2021年9月18日から東京都美術館で始まる「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」で来日。
▼《アルルの跳ね橋》
洗濯してる女性たちが結構、楽しそうに見えました。
この作品、こちらの北川景子さんがゴッホの人生をたどるテレビ番組でも取り上げられてました。
▼台風19号が上陸した2019年10月12日放送で観られなかった方も多いようなので、再放送もあるかも。
[blogcard url="https://www.bs4.jp/koishita-gogh/"]
▼この番組のもとになったのは、番組にも登場されてる原田マハさんの小説と新書。
▼《種まく人》色々なバージョンがありますが、本やネットで一番観たことがあるのは、この絵かも。
[caption id="attachment_1908" align="aligncenter" width="300"] OLYMPUS DIGITAL CAMERA[/caption]
▼《種まくひと(ミレーによる)》
ゴッホには種まく人って作品が多いような。ミレーからの影響なのでしょうか。
ヘレーネ=ミュラーの遺体を見守ったひまわりも必見です!
ヘレーナが亡くなった後、この美術館に遺体が安置されたそうですが、その際に、枕元に飾られたという、ひまわりの花も是非ご覧ください!
私の撮影した写真はブレてしまったので、クレラー=ミュラー美術館のサイトにある写真をご覧ください。
盛りを過ぎたひまわりが四輪。元気に咲き誇ってる時と違います。ヘレーナが亡くなったことを悲しむかのようです。
[blogcard url="https://krollermuller.nl/vincent-van-gogh-vier-uitgebloeide-zonnebloemen-1"]
箱根彫刻の森美術館のモデルとなった庭には100を超える彫刻が!
庭に出てすぐに「箱根彫刻の森美術館みたい。」と思ってしまいましたが、こちらの美術館こそ、箱根彫刻の森美術館のモデルでした。規模が全然違いますが、広々とした森の中に、理解できない(失礼)謎の彫刻がどんどん出てくる様子は、単純に面白かったです。かなりの広さ(公園5400ヘクタール。もうよくわからない)なので、あまりに夢中になっていると、帰る頃には真っ暗になると思われます。幸い、私は夏至に近い季節に訪問したので、ずっと明るかったのですが、冬に来館される方はご注意を。
リートフェルト・パビリオンも見逃せない!
オランダが世界に誇る建築家・ヘリット・トーマス・リートフェルト 設計の「リートフェルト・パビリオン」も見逃せません。こちらの建物、見た目そのままで、仮設の建築物でした。一度は撤去されたようですが、再度建築して、そのまま残すことになったそうです。美しい建築物だったので、残したのも納得。
▼穴あきブロックなのが、いかにも仮設っぽい。そして、美しい。
▼森の景観を壊すことなく、彫刻が際立つデザインの建築物だと感じました。
▼2010年2月に訪問した、ユトレヒトにある世界遺産「リートフェルト・シュレーダー邸」
事前に予約が必要ですが、中にも入れるので、おすすめです。日本家屋のように仕切れる部屋があり、忍者屋敷も思い出しました。
私が見学に行った際は、他の参加者も全員日本人でした。私を含んで、現地在住の日本人ばかりでした。
ゴッホ以外にもモネ、セザンヌ、モンドリアン、スーラ、ピカソも!
私の説明など不要なほど有名な画家の作品が溢れています。ありがたみがなくなるほどに溢れているので、かえって、純 粋に好きな絵を見つけられたかもしれません。
あとやはり、オランダの美術館なので、オランダが誇る画家の絵も観ていただきたいです。オランダに住んでいた頃に知った、17世紀オランダ絵画は庶民的で、個人的に親しみを覚えます。
▼クロード・モネ《ボートーアトリエ》
この船でモネは絵を描いていたこともあるんですって。ジヴェルニーの庭でも感じましたが、モネって行動派なんですね。この旅行で実感したことかも。
▼セザンヌ《Road leading to the lake》湖に続く道、でいいのかな。奥の方には確かに湖らしい水辺が。森の中の木陰が、美術館内の庭とリンクしました。
▼ルドン《The red screen》
え、そんなタイトルでいいの?このルドンの屏風(?)、個人的にとても気に入りました。
▼ルドン《キュクロープス》一つ目の巨人キュクロープスが好きな女性を見つめてるところ。ちょっとこわいけど、かわいいようにも見える。どうなんだろ。
ヘレーネ・クレラー・ミュラーとゴッホの映画
夏に予告を見て以来、楽しみにしてるのが、『ヘレーネとゴッホの森』という映画。このヘレーネさんは、クレラー・ミュラー夫人で、この美術館の創設者、そして、300点以上のゴッホ作品を蒐集しました。ヘレーネさんの目を通してみた、ゴッホの人生を描いていました。
ヘレーネさんが亡くなった後、その棺はクレラー・ミュラー美術館で鑑賞した、枯れたひまわりの絵の下に数日、安置されていたそうです(オーディオガイドによる)。
[blogcard url="https://mooi-desu.com/entry/2020-01-12-230531"]
▼機内で見て、途中で寝てしまいましたが、ゴッホの絵が動き出して、単純に面白かったです。
東京都美術館にクレラー=ミュラー美術館の珠玉の作品がやってくる!
会期:2021年9月18日(土)~12月12日(日)
休室日:月曜日、9月21日(火) ※ただし、9月20日(月・祝)、11月8日(月)、22日(月)、29日(月)は開室
開室日:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
日時指定予約制(9月16日現在、初日はすでに売り切れ。)
観覧料:一般 2,000円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,200円
- ※高校生以下は無料(日時指定予約が必要です)
- ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(日時指定予約は不要)
- ※いずれも証明できるものをご持参ください
[blogcard url="https://gogh-2021.jp/"]
おまけ オランダの食
オランダに行ったら、試していただきたいのが、ミントティーとコロッケ。
▼生のミントをそのままお湯に浸した、ミントティー。茹で汁って感じもする。
▼季節限定ですが、ハーリングという塩漬けにした生ニシンを外で食べるのもおすすめです。私は食べたことがありませんが、ハーリングをパンに挟んだだけのバーガーもあります!ニシン一匹丸ごとの時は、ハーグにある銅像のように、魚の尻尾をつまんで食べるのが良いそうです。でも、実はこの銅像が食べるのは人間らしい(汗
▼駅構内や通りで見かけるコロッケの自販機
▼日本のコロッケより固めの衣をまとっています。片手で食べられるオランダのファストフード。2ユーロくらいなので、価格も良心的です(10年間で2倍の価格になったけれど)。
感想
クレラー・ミュラー美術館へは、鉄道〜バス〜バスと、かなりの時間がかかるので(しかも、バスの本数は少ない。)、1日まるごと、クレラー・ミュラー美術館に充てて、美術館の作品だけなく、森の空気も楽しんでいただきたいなと思いました。
個人的には冬は日照時間が短いので、日が長い、春から夏がおすすめのように感じました。