新宿上映の時に見逃した『ゴッホとヘレーネの森 クレラー ・ミュラー美術館』、黄金町のジャック&ベティーでやっと、観ることができました。
キャリアコンサルタントの授業があった12月半ばまでは映画館に行く気力すらなかったのです(今日は試験勉強をしたので、ご褒美に夜は映画!)。
フランスの女優がナビゲーターとなって、ゴッホの人生とヘレーネの人生を紹介していき、途中で、クレラー=ミュラー美術館の館長やキュレーター、アムステルダムのゴッホ美術館の元館長、ヘレーネの研究者、クレラー=ミュラー美術館にあるゴッホの作品を修復している修復師などが、それぞれの視点でゴッホの
人生や作品について語る構成。
役者さんはゴッホとヘレーネ、そして4人の子供のいるヘレーネがプラトニックに交際していた20歳年下の青年、ゴッホの描いた農民くらい。
役者さんよりも、ゴッホの過ごしたオランダ、フランスの景色、そして、ヘレーネのコレクションを集めたクレラー・ミュラー美術館の森が主役。
ゴッホが「自然を描きたい。」と手紙に書いていたので、役者よりも景色の映像が多かったのかもしれません。
▼先日、作者のマリアンヌさんと作家の原田マハさんの対談を聞き、途中まで読んでる小説。この映画と違って、「ゴッホは誰かに殺された 」という説で話を進めてて面白いです。マリアンヌさんにサインもらった〜(自慢してみる)。
▼ゴッホは手紙魔で有名ですが、ヘレーネさんも手紙魔だったらしく、大量の手紙のおかげで、コレクション収集の過程について、研究が進んでいるようです。
ゴッホの通っていた、ベルギーのブリュッセルの美術学校も登場し、ゴッホの学籍番号などの情報も紹介されていて、生身のゴッホを感じることができました。
印象に残った台詞は、「クレラー=ミュラー美術館は神殿だ。」。
壁一面が白くて、聖地のような建物。
奥に行くと突如現れる、ゴッホの部屋。
クレラー・ミュラー美術館に行った際、まだヘレーネはここにいるのではないか、と感じるほど、不思議な感覚がありました。ヘレーネが亡くなった際、彼女の棺は4日間(記憶が曖昧)、この美術館のゴッホの絵の前、特に枯れたひまわりの絵の近くに置き、追悼されたと聞き、映画にもその写真が出てきたので、そのせいかもしれませんね。
▼クレラー=ミュラー美術館のゴッホの部屋。壁が白くて、「病院ぽい」と思ってしまいました。映画ではゴッホが描いた肖像画にも触れてます。
去年オランダに行った時に訪れて、本当に森の中にあったので感動したクレラー ・ミュラー美術館。ゴッホが命を削って乱した作品。この映画を観たら、また行きたくなってしまいました…。
横浜の黄金町にある「ジャックアンドベティー」では、1/17金曜日まで、しかも19時10分からのレイトショーのみなので、お見逃しなく!
映画の公式サイトは下記リンク先より