アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

映画でヨーロッパを旅しよう〜EU フィルムデイズ2020 6月12日(金)〜 25日(木)〜

 新型コロナの影響で、アマゾンプライムビデオで映画やドラマばかり観ているMooiです。

映画を観て、行きたい国があっても、どこにも行けない。。。

 

そんな中、<映画で旅するヨーロッパ>をテーマにしたEU フイルムデイズを思い出しました。もうそんな季節!EUの国々の映画を一気に見るチャンスなのです!

 昨年行って、来年も!と思ったほど、映画を気軽に楽しめるイベント

EUフィルムデイズの存在は数年前から知っていたものの、宝町駅そばにある国立映画アーカイブ に行くのが、なんとなく面倒くさく感じ、行かないままでした。

昨年、エッシャーの映画が上映されるということで初めて行ったのですが、お得な上、監督のお話も伺うことができたので、来年も!って思ってたんです。

mooi-desu.com

今年の会期などは・・・

新型コロナウイルスの状況下でも実施されるのかどうか心配していましたが、オンライン配信の形で、開催されることになりました。

会期: 2020年6月12日(金)〜 25日(木)

配信:青山シアター https://aoyama-theater.jp   

料金: 1作品300円(税込)、お得な作品パック(3〜 4作品)500円(税込)

視聴方法: 詳細は本サイトおよび青山シアターのウェブサイトで後日発表

主催:駐日欧州連合代表部および在日EU大使館・文化機関[アイルランド大使館 イタリア大使館/イタリア文化会館 オーストリア大使館/オースト
リア文化フォーラム東京 オランダ王国大使館 ギリシャ共和国大使館 クロアチア共和国大使館 スウェーデン大使館 スペイン大使館/セルバンテス文化
センター東京 スロヴェニア共和国大使館 チェコ共和国大使館/チェコセンター東京ドイツ連邦共和国大使館/ゲーテ・インスティトゥート東京 ハンガリ
ー大使館/ハンガリー文化センター フィンランド大使館 フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ブルガリア共和国大使館 ベルギー王国大使館/
アーツフランダース・ジャパン/ベルギー フランス語圏国際交流振興庁(WBI) ポーランド広報文化センター/ポーランド共和国大使館 ポルトガル大使館
/カモンイス言語・国際協力機構 ラトビア共和国大使館]  EUNIC-Japan(在日EU文化機関)

主催国の数が多い!!

 

公式ウェイブサイトはまだ出来上がっていませんが、「オンラインでヨーロッパの映画(未公開含む)を観られる!しかも、お得な価格で!」ということは確定のようです。

▼こちらのサイトに説明がありますが、リンク先の「青山シアター」のサイトで登録して、映画を購入という形になります。

eufilmdays.jp

公開予定の映画(無料配信される映画も!)

eiga.comさんのサイトには、公開映画が紹介されていました!2012年のカンヌ国際映画祭で上映された「ファイナル・カット」は無料配信されるそうです。

 ▼「ファイナル・カット」という作品は450作品をつなぎ合わせて男女の物語を描いた作品らしく、気になります。

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【A ヨーロッパの逞しくしなやかな女性たち】
「メルテム 夏の嵐」(ギリシャ/日本初公開)
「ルーザーとしての私の最後の年」(スロベニア/日本初公開)
「フリア・イスト」(スペイン)

【B 20世紀に輝く人物-その真実と嘘】
「ヨハンナ・ドーナル 女性大臣・フェミニスト」(オーストリア/日本初公開)
「ビッレ」(ラトビア/日本初公開)
「ジョゼとピラール」(ポルトガル

【C 家族-悲喜こもごもの物語】
「パパは奮闘中!」(ベルギー)
「頑固じいさんとしあわせな時間」(フィンランド
「スマグリング・ヘンドリックス 」(キプロス/日本初公開)

【D ミステリアスすぎる個性派たち】
ANIARAアニアーラ (スウェーデン
「小さな灯り」(イタリア/日本初公開)
「アルデンヌ」(ベルギー)
「猿」(ブルガリア

【E 覚醒するドキュメンタリー】
「ケースのためにできること」(オランダ/日本初公開)
「父から息子へ 戦火の国より」(ドイツ)
「ヴァトレニクロアチアの炎」(クロアチア

【F 期間限定パック】
バルバラ セーヌの黒いバラ」(フランス)
「メモリーズ・オブ・サマー」(ポーランド
「リトル・マン」(チェコ

【プログラムには含まれない、単品で楽しめる作品】
「ブレンダンとケルズの秘密」(アイルランド
「ファイナル・カット」(ハンガリー/無料配信)

eiga.com

FacebookEUフイルムデイズのサイトでは、上映予定の映画の画像とあらすじが公開されています。

www.facebook.com

Facebookのサイトより、画像を借りてますが、オランダからはこんな映画が公開されるようです。

f:id:Berlaarstraat0707:20200602213905p:plain

 

NHKのサイトより引用

80は80代の親、50は自立できない事情を抱える50代の子どもを指し、こうした親子が社会から孤立する問題として「8050問題」と呼ばれています

www3.nhk.or.jp

Twitterでも公開映画の紹介が(こちらの方が、最新情報は早いかも?)

 各国大使館や語学学校のtwitterリツイートしてくれています。どの国も自国の映画のアピールはしっかりしているので、気になる映画があったら、大使館や語学学校等のtwitterアカウントを調べるのも良いかもしれま せん。

 

 

 感想

「ケースのためにできること」を鑑賞しましたが、何をするにも自分のルール通りに行わないといけない自閉症のケースが、想像以上に自分の将来を心配し、両親の他界後の住まいを探していく様子には、自閉症でもそうでないひとも関係なく、身近な問題のように感じました。実際に日本でも8050問題のように、親が80代、何かしらの事情で働けない子が50代となり、親の死後、子どもはどうするか、ということが問題になっており、ケースの問題は、日本にも当てはまるように感じました。一方で、ケースは日本語を習いに通っていて、読み書きはかなりの上級者、話してる様子もかなり理解して話しているのがよくわかり、日本人が見ると、より楽しめる場面もあると思います。

 「ブレンダンとケルズの秘密」

昔、カリグラフィーを習っていて、アイルランドまで、「世界で最も美しい書物」と言われている「ケルズの書」を見に行ったことがあり、「ケルズの書」を扱ったアニメーションのようだったので、気軽に観てしまい、内容の重さに驚きました。ケルズの民が城壁を作って、その中でだけ生活をしているシーンから始まりますが、城壁の中は至って平和そのもの。少年ブランドンと仲間たちは、装飾を施した書物「アイオナの書」の話題で盛り上がっていて、その後、作者が他の島からやってくるのですが、実は、バイキングに襲われて命からがら書物だけを持って逃げてきたところで、どんな多民族にやられても、文化の象徴である書物だけは残るという内容でした。ブランドンが、バイキングに仲間が倒されていく中、遠くに逃げて書物を作る事を選ぶシーンは辛かったです。日本では2017年に公開されているので、下記のPenのオンラインサイトでも紹介されています。アイルランドに行けない今こそ、「ケルズの書」の歴史を学んで、来るべき日に備えませんか。

www.pen-online.jp