すっかり熱中症になりかけてるMooiです。経口補水液を自分で調製するようになりました。暑い。
緊急事態宣言解除後、最初に訪れた展覧会は、新宿のKEN NAKAHASHIの「尾行ー不在の存在/存在の不在」でした。
「なぜ、この展覧会に最初に訪問したのか?」と聞かれると、それはやっぱり、「一番、見たかった展覧会だったから。」。3月のキャリアコンサルタントの試験直後の土曜日に、友人と見に行く約束をしていました。でも、その日が最初の「週末の外出自粛」になり、行くことができないまま、KEN NAKAHASHIも休廊してしまいました。
そんな中、オーナーの中橋さんが、解除後に期間限定の公開をしてくださっているのです。
▼「Calling(日本編)」より
▼佐藤雅晴さんと大垣美穂子さんの二人展です。
新型コロナウィルス感染拡大防止に伴う3月28日(土)からの休廊により、一時中断していた大垣美穂子と佐藤雅晴による二人展「尾行—不在の存在/存在の不在」を、6月3日(水)から6月14日(日)まで再開いたします。
開廊時間:水・木・金 11:00~19:00、土・日 11:00~17:00
休廊:月・火
発熱や風邪症状のある際はご来場はお控えください。入場時は、マスクの着用・検温・消毒へのご協力をお願いします。
解除後の鑑賞にあたって、マスク等の注意は他の美術館やギャラリーさんと一緒ですが、「時間制でひとり ずつ」というのが、KEN NAKAHASHIさんのすごいところ!
安心して、ゆっくり鑑賞できます。ソーシャルディスタンスどころでなく、貸切!贅沢な体験でした。
あまりに贅沢な時間をいただいたので、デジカメを持参したのに、写真も撮らなかったほど。撮っても、空間や時間の良さを伝えられる自信が全くないのです。
▼ご予約はこちらから
佐藤雅晴さんの「Calling(ドイツ編、日本編)」(2009-2014/2018)と「TRAUM」(2004-2007)、そして大垣美穂子さんの乳母車「before the beginninh-after the end #1」(2003) が展示されています。
一つの空間に、お二人の作品が同時に展示されており、「瞳」と「瞳」、「乳母車」と「乳母車」のような共通のモチーフが追いかけっこをしているような、ずっと続くような不思議な感覚を体験できました。
佐藤雅晴さんの作品には飛行機の登場回数が多いと思うのですが、「TRAUM」でも飛行機が登場していました。解除後もしばらくは、飛行機に乗ることがない非日常が日常になるコロナ後の世界を思いました。
「Callig」は、いつもなぜか、電車の座席に放置された女性用バッグから飛び出てる携帯電話が鳴っている様子の不穏さ、高速道路脇の電話が鳴っている様子が、なぜか好きで、見入ってしまいました。
そういえば、最近、転職のエージェント以外と、電話で話してないなあ。電話かけてほしいなぁ。
▼佐藤雅晴さんは残念ながら昨年3月9日に他界されましたが、今年はDOMANI・明日2020に作品を発表され、夏には横浜トリエンナーレ2020でも作品を発表されます。
7月17日(金)に開幕するヨコハマトリエンナーレ2020では、佐藤雅晴が生前、KEN NAKAHASHIで発表した「死神先生」から10点の作品が展示される予定ですhttps://t.co/u9BrcvfM9K @wemo_blogより
— KEN NAKAHASHI (@kennakahashi) 2020年6月8日
画像: 「ガイコツ」 pic.twitter.com/QPMv2ViW0y
▼佐藤雅晴さんについて、いちファンとして、年末に書かせていただきました。
▼緊急事態宣言中に、instagramのLIVE配信で、原田マハさんx高橋瑞木さんのお話を聞き、現代アートを楽しむために、こちらの本を読んでいるところです。学生時代からの仲良しのおふたりの対談なので、気軽に読めます。
現代アートの良さのひとつに「作家に会える、話を聞ける」が挙げられており、今更ながら、生前の佐藤雅晴さんのトークイベントに参加できなかったことを悔やみました。これからも作家さんに会える機会を大切にしていこう。