アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

【大手町駅C4出口直結!】「巨大映像で迫る五大絵師ー北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界ー」

大手町駅C4出口直結のOtemachi Oneで開催中の「巨大映像で迫る五大絵師 ─北斎・広重・宗達光琳若冲の世界─」に行ってきました。

展覧会名にもある通り、どなたでも一度は聞いたことのある絵師の作品をの大画面で見られるという、今まで聞いたことなとのないデジタルアート展。出かける前は「最近、目が疲れてるから大画面で浮世絵が見られるのはいいかも〜。」くらいのノリで出かけましたが、そんな呑気な展覧会ではなく、息をするのも忘れてしまうほど、絵の中に誘われてしまうようなエンターテイメントでした!

概要

会期:2021年7月16日(金) ~ 9月9日(木)

開館時間:10:30〜19:30(最終入館は閉館の60分前まで)

会場:大手町三井ホール (東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One 3F)

観覧料(税込):一般2000円、大学・専門学生1500円、中学・高校生1000円

※満70歳以上、小学生以下は入場無料。

障がい者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)は無料。

主催:フジアール、フジテレビジョン、BSフジ、ニッポン放送

協賛:mouse

後援:フジサンケイグループ千代田区千代田区教育委員会

協力:NTT ArtTechnology、アルステクネ・イノベーション/アルステクネ、キヤノン 綴プロジェクト

特別協力:山梨県立博物館、岡田美術館、大阪浮世絵美術館、大本山 建仁寺、小曽根山 西福寺、金刀比羅宮

[blogcard url="https://faaj.art/2021tokyo/"]

混雑状況などはTwitterでご確認ください。

https://twitter.com/faaj_staff

https://twitter.com/faaj_info

会場構成は

  1. 解説シアター:作品の細密な部分を拡大表示し、ナレーションの解説と共に作品の魅力に迫る(20分上映)
  2. 3面シアター:3面ワイド45mスクリーンで映像と音楽による未知のアート体験(20分上映)
  3. Digital北斎x広重コーナー:「冨嶽三十六景」と「東海道五拾三次」からベストセレクション58作品を紹介

縦7m横幅45mのスクリーンはほとんどの映画館のスクリーンよりも大きい!

入場して驚くのは、スクリーンの大きさ。部屋自体が天井が高く、広いのですが、部屋全体がスクリーンという感じ。第一会場のスクリーンは一面ですが、第二会場のスクリーンは三面で縦7m、横幅45m。五大絵師の作品に囲まれてしまい、目のやり場に困り、キョロキョロして見てしまいました。各作品の解説がストーリー仕立てで、ショートムービーを何本も見たような、大満足の後味でした。

映画館のように座ってみることができるのですが、大きなスクリーンに映し出される北斎、広重、宗達光琳若冲の作品には、近寄って、触れてみたくなるほど。夢見心地になる世界です。

葛飾北斎《冨嶽三十六景神奈川沖波裏》所蔵:山梨県立博物館

モナリザと並んで、世界中の人に知られてる作品で、自分も何度となく見ているのに、波が鬼の手の爪のように襲いかかってきたり、しぶきが降りかかってくるように感じました。船乗りたちが必死に船にしがみつく気持ちもわかるわ〜。

展覧会の前に現在放映中の映画「HOKUSAI」を見て、波が描かれる様子を見たばかりだったので、さらに北斎が好きになってしまいました。10歳の時、家族で東京国立博物館の「国宝展」に行き、人生で最初に買ったアートのポストカードがこの作品でした。それくらい何十年も見てるのに、巨大映像によって、潮の香りまで感じるような感覚に襲われ、興奮しました。

超高精細デジタルリマスターによって、浮世絵の中に入り込んだかのような感覚に

驚いたのが映像の美しさ。大きな画面に映すと、解像度が下がるものですが、全くそんなことはなく細部までくっきり見ることができます。特に浮世絵は、A4サイズくらいの大きさなのに、ここまで巨大化しても、作品中の人物、動物の動きや表情が生き生きとしていて、浮世絵を気軽に買って家で見られた江戸時代にひとたちが羨ましくなったほどです。

葛飾北斎《冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二》所蔵:山梨県立博物館

俵屋宗達 国宝《風神雷神図屏風》(所蔵:大本山 建仁寺)は、私が人生で最初に感動した作品です。「国宝展」に行った際、まだ小さかった私は、この作品を見て、本当に雲の上にふわふわと浮いているような錯覚に襲われ、「この絵、すごい!」と感じたのを今でも覚えています。今年、アーティゾン美術館で久しぶりに対面することができましたが、「あれ?こんなに小さかったっけ?」と感じたどころか、「風神のリボン、新体操の選手みたいでかわいいな。」とすら、思ってしまいました。

それがこの巨大映像で見ることで、子供の頃にみたような「絵の中に入って、ふわふわと浮いてるような気分」を再度、味わうことができました。驚きました!

尾形光琳の《風神雷神図屏風》(所蔵:東京国立博物館)と並べたり、重ねたりして相違点を体感できるのも、巨大映像ならではですね。

仙人掌群鶏図(所蔵:小曽根山 西福寺)では、鶏の表情が人間みたいに豊かだったことを教えてくれました。

友人で鳥のトサカや脚が苦手なひとがいるのですが、この巨大映像では、本物の鶏のようなトサカや脚が巨大な映像で迫ってくるので、彼女が見たら、鳥肌だらけになってしまうなあと想像し、笑ってしまいました。それくらい、「まさに鶏!!」でした。

Digital北斎x広重コーナーでは、一気に58作品を美しい緻密な映像で鑑賞

各浮世絵が描かれた場所について、地図があるので確認できて、地理の苦手な私には助かりました!

先ほどの大画面を見た後に見ると、冷静に鑑賞できる気がしました。

浮世絵の実物を鑑賞する際は、作品保護のため、暗い照明で鑑賞しないといけないので、ここまで明るい映像で見られると、しっかり細部までゆっくり見ても、目が疲れません!

デジタルなら、老眼が進んでも大丈夫!

解説ナレーターがオアシズ光浦靖子さんなのも嬉しい〜!

作品の解説の一部は、私の大好きなお笑いコンビオアシズ光浦靖子さん。今月からカナダに留学されているので、ファンとしては寂しかったのですが、まさかここでお声を聞けるとは!

五大絵師のファンだけでなく、光浦さんファンも楽しめますよ〜。

以下、光浦さんのインタビューより

自分の手芸展示会にイヤホンで聴ける案内をコントみたいにやったことはありましたが、こんな公式の美術展覧会で解説ナレーションをしたのは初めてです。ナレーション収録の前に、この五大絵師展の映像を体験したのですが、とにかく面白い!こんな名がで遊べるし、あっという間に時間が過ぎてしまいます。風神雷神若冲が好きで、大画面で観たら超かっこいいんです。私たちはほとんどのモノをいっぱい見てるから、どこかで既視感があるんです。だけど、巨大映像で初体験できたことがうれしい。もう興奮して、一瞬泣きそうになるところもありました。あまり構えず、想像せず、体感したほうが絶対楽しいです。絵画を見るではなく、されるがままにジェットコースター乗ってる感覚で”体感”する五大絵師展を楽しんでください

 

アンバサダーである尾上松也さんと各美術館の館長、学芸員の方が解説してくださる動画が充実!

変な話ですが、通常でしたら有料の講演会でしか伺えないような先生方の解説を聴きながら鑑賞できます。 こちらの動画を見て、会場に向かうのがますます楽しみになりました!

会場に行き、動画で尾上松也さんが「とにかく巨大!」と何度もおっしゃる意味がよくわかりました。

 

溢れんばかりのグッズ売り場

グッズ売り場に移動し、種類の豊富さに圧倒されました。五大絵師のグッズは美術館や博物館でもお馴染みですが、ここまで揃うことは珍しいのではないでしょうか。

展覧会を監修された小林先生のご著書が平積み!

会場のスタッフさんが着られていた風神雷神のかっこいいTシャツ!

風神雷神と冨嶽三十六景の九谷焼お皿とカップ。発色がきれいで目立っていました!

昨年、今年、と日本に来られなかった海外の友人に贈りたくなるような風呂敷やスカーフに使える美しい布

北斎パスポートケースにはポケットがいっぱい!

後日、2回目の訪問をし、プログラムAでも鑑賞することができました!

お土産は、北斎のパスポートケース(1320円税別)

私は《凱風快晴》、母と伯父は《神奈川沖浪》(どちらも、地の色は緑と茶系の二種類)。

このパスポートケースを持って、また海外にいくぞ〜!と誓ったのでした。

長生きした北斎のグッズは、感染症で混乱している現在、他人への贈り物にも縁起が良いかも、と思いました。

以前、フェルメールのデジタルアートや東京国立博物館のデジタルアートを見ていたものの、今回は作品の大きさが圧倒的で、作品の中に入り込んでしまったかのような感覚に陥りました。光浦靖子さんも感想に書かれてましたが、「鑑賞」ではなく、「体感」するエンターテイメントだと思いました。アミューズメントパートに出かけた後のような清々しさが残る、新しい展覧会でした。

おまけ 建て替えに伴って新しくなった、将門塚のお詣りも

この展示が行われてるOtemachi Oneには、あの平将門の「将門塚」があります!

天皇菅原道真平将門が、日本三大怨霊と言われてました(今はもっと怨念のある人がいそう〜)。

かつては、木が茂っていて、薄暗い空間の中で祀られていて、怖くて入ることすらなかったのですが、令和3年4月にオープンな感じのスペースに祀られることになったので、早速、お詣りしてきました。

全く怖い雰囲気がなく、それはそれで、つまらないというか。。。

将門塚の裏は、こんなにおしゃれな空間。お昼時期だったので、お弁当やジェラートを食べてる人が多かったです。

銀座店は一時間待ちなのに、大手町店はすぐに食べられるVenchiのジェラート

イタリアで100年以上続く、ジェラート屋さん「Venchi」。

銀座店は一時間以上も並ぶという人気店ですが、大手町店は2021年6月にできたばかりで、駅からも離れてるせいか、空いてました!

「巨大映像で迫る五代絵師」展は、真夏の開催なので、体感する前後にぜひ〜。

チョコレートとパッションフルーツの組み合わせを選びました。おまけでチョコレートも載せてもらいました。これで700円くらい(母に購入してもらい、記憶が曖昧ですいません)。

チョコとパッションフルーツの組み合わせはいつでも最高ですが、このジェラートは、チョコレートがちょうど良い濃厚さで、パッションフルーツも味が濃いのにしつこくなく、一気に食べてしまいました。おまけのチョコレートもダークチョコレートを選びましたが、カカオが多すぎて味がよくわからないことが多い海外チョコと違って、しっかりした味で美味しかったです。銀座で行列になっているのも納得しました!

将門塚「カエルの置物」が消えた? 世間を震撼させた“誘拐事件”を機に奉納(そう!あの事件!)や、本物のパワースポットという情報も!

こんな記事も見つけました。

[blogcard url="https://www.sankeibiz.jp/business/news/210519/bsm2105191700008-n1.htm"]

平将門について、現在に至るまでの情報が満載の記事も発見!

・・・そうです。『本物のパワースポット』を読まずに訪れていたら怖がっていたかもしれません。影響されやすいんです、いい意味で。

[blogcard url="https://donabo.life/kubizuka/#st-toc-h-7"]