2017年に開催された「茶碗の中の宇宙」と「茶の湯」展に向かって以来、少し興味を持つようになったものの、積極的に茶道具に展覧会に向かうことはありませんでした。
今回、昨年末から根津美術館の年間パスポート「根津倶楽部」に入会していたので、ふらっと「茶入れと茶碗『大正名器鑑』の世界」に向かいました。
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概要
会期:2021年6月1日(火)~7月11日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10時〜17時(入館は16時30分まで)
入場料:一般1300円、学生1000円
*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
オンライン日時指定予約
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『大正名器鑑』の世界
今回初めて、『大正名器鑑』というものを知りました。高橋義雄(1861-1937,号箒庵[そうあん]。展覧会では「箒庵」と記されてることが多かったです。)が編纂されたもので、持ち運び可能な引き出しに入っていて、全9編11冊にもわたる、茶入と茶碗の名品の記録になるそうです。こちらの展覧会のポスターやフライヤーに写真が掲載されているこの書籍です。実際に開かれていたページには、茶入や茶碗の写真と解説が書かれていました。根津美術館の初代 根津嘉一郎(1860〜1940、号青山[せいざん])と高橋義雄は友人関係だったそうで、互いの家族についても記している手紙なども展示されていました。
高橋義雄こと箒庵の姿も公開されています。思ったより、今風のおじさまでした(もう少し仙人みたいな雰囲気の方を想像してました。)。
https://twitter.com/nezumuseum/status/1400372335455006724?s=20
個人的に一番気に入った茶碗はこちら。野々村仁清作 《色絵結熨斗文茶碗》。結んだ熨斗の色も絶妙で、美しかったです。
偶然にも、Mooiの誕生日である七夕に由来する茶碗でした。
https://twitter.com/nezumuseum/status/1412394650086768643?s=20
曜変天目も展示されている!
現在、三菱一号館美術館「三菱の至宝」展で国宝《曜変天目(稲葉天目)》が展示されており、注目されていますが、実はこの展覧会にも曜変天目が展示されています!
箒庵には、
曜変天目としては、星紋極めて小さく、彼の梅鉢様の大星紋を見ず
と評されてしまっていますが、それでも小さな星紋が整っていて美しい窯変天目だと思いました。こちらもぜひ、ご覧になって、三菱一号館美術館の曜変天目と比べてみてください。
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茶入や茶碗もいいですが、更紗がかわいい
茶入れや茶碗はもちろん、個性的で面白かったのですが、茶入や茶碗を持ち運ぶ際に包む更紗がどれもかわいかったです。
花や鳥、蔦などをモチーフにしていて、複製を販売したら、人気が出そう!と思ったところ、すでに更紗グッズがミュージアムショップで扱われていました。
https://twitter.com/nezumuseum/status/839396893419429888?s=20
恒例のお手紙は高橋義雄こと箒庵からでした!
https://twitter.com/nezumuseum/status/1404634013185150986?s=20
庭園は梅雨で苔天国に!足元にご注意ください!
梅雨に入り、庭園では、植物が青々とし、生き生きとしていたのですが、苔も生き生きとしていました!羊さんの頭も苔だらけに。
道にも苔が生えているところがあるので、足元にもご注意ください。
燕子花の咲いていた池はこんな風に緑一色に。
よく見ると、実のようなものが。
燕子花図屏風が展示されていた前回来館時の様子(会期途中で緊急事態宣言で中止)も。
四季折々の庭園も楽しめるので、根津倶楽部、おすすめです!同伴者も入館できるので、お得だと思います。
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