アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

年間パスを持つことで、マニアックな展覧会にも行ってみる〜「茶入と茶碗 『大正名器鑑』の世界」 根津美術館

2017年に開催された「茶碗の中の宇宙」と「茶の湯」展に向かって以来、少し興味を持つようになったものの、積極的に茶道具に展覧会に向かうことはありませんでした。

今回、昨年末から根津美術館の年間パスポート「根津倶楽部」に入会していたので、ふらっと「茶入れと茶碗『大正名器鑑』の世界」に向かいました。

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概要

会期:2021年6月1日(火)~7月11日(日)

休館日:月曜日

開館時間:10時〜17時(入館は16時30分まで)

入場料:一般1300円、学生1000円

障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料

オンライン日時指定予約

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『大正名器鑑』の世界

今回初めて、『大正名器鑑』というものを知りました。高橋義雄(1861-1937,号箒庵[そうあん]。展覧会では「箒庵」と記されてることが多かったです。)が編纂されたもので、持ち運び可能な引き出しに入っていて、全9編11冊にもわたる、茶入と茶碗の名品の記録になるそうです。こちらの展覧会のポスターやフライヤーに写真が掲載されているこの書籍です。実際に開かれていたページには、茶入や茶碗の写真と解説が書かれていました。根津美術館の初代 根津嘉一郎(1860〜1940、号青山[せいざん])と高橋義雄は友人関係だったそうで、互いの家族についても記している手紙なども展示されていました。

高橋義雄こと箒庵の姿も公開されています。思ったより、今風のおじさまでした(もう少し仙人みたいな雰囲気の方を想像してました。)。

https://twitter.com/nezumuseum/status/1400372335455006724?s=20

個人的に一番気に入った茶碗はこちら。野々村仁清作 《色絵結熨斗文茶碗》。結んだ熨斗の色も絶妙で、美しかったです。

偶然にも、Mooiの誕生日である七夕に由来する茶碗でした。

https://twitter.com/nezumuseum/status/1412394650086768643?s=20

 

曜変天目も展示されている!

現在、三菱一号館美術館「三菱の至宝」展で国宝《曜変天目(稲葉天目)》が展示されており、注目されていますが、実はこの展覧会にも曜変天目が展示されています!

箒庵には、

曜変天目としては、星紋極めて小さく、彼の梅鉢様の大星紋を見ず

と評されてしまっていますが、それでも小さな星紋が整っていて美しい窯変天目だと思いました。こちらもぜひ、ご覧になって、三菱一号館美術館曜変天目と比べてみてください。

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茶入や茶碗もいいですが、更紗がかわいい

茶入れや茶碗はもちろん、個性的で面白かったのですが、茶入や茶碗を持ち運ぶ際に包む更紗がどれもかわいかったです。

花や鳥、蔦などをモチーフにしていて、複製を販売したら、人気が出そう!と思ったところ、すでに更紗グッズがミュージアムショップで扱われていました。

https://twitter.com/nezumuseum/status/839396893419429888?s=20

恒例のお手紙は高橋義雄こと箒庵からでした!

https://twitter.com/nezumuseum/status/1404634013185150986?s=20

庭園は梅雨で苔天国に!足元にご注意ください!

梅雨に入り、庭園では、植物が青々とし、生き生きとしていたのですが、苔も生き生きとしていました!羊さんの頭も苔だらけに。

道にも苔が生えているところがあるので、足元にもご注意ください。

燕子花の咲いていた池はこんな風に緑一色に。

よく見ると、実のようなものが。

燕子花図屏風が展示されていた前回来館時の様子(会期途中で緊急事態宣言で中止)も。

四季折々の庭園も楽しめるので、根津倶楽部、おすすめです!同伴者も入館できるので、お得だと思います。

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