アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

【青山】根津美術館庭園は密回避で梅を鑑賞できる都心のオアシス〜目の前の「みや川」さんの天丼で10種類の季節の天ぷらを味わう

母親が父親の介護で少し疲れていたので、一緒に青山にある根津美術館に行きました。

概要

展覧会名:企画展 狩野派と土佐派 幕府・宮廷の絵師たち

会期:2月25日(木)〜3月31日(水)

休館日:月曜日

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

オンライン日時指定予約が必要です。 ▼今回の展覧会の公式サイト

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根津美術館公式ホームページ

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根津美術館入り口のポスター

根津倶楽部は1年間、何度でも根津美術館に入れる年間パスポート。同伴者もOKなので、普段から2名で行く方はお得すぎる年間パスポートです。四季折々の庭園を鑑賞できるのも魅力。

根津倶楽部(=年間パス)を持っていたので、日時指定予約をして、表参道駅から根津美術館に向かいました。

狩野派」は狩野永徳狩野探幽の作品はなんとなく思い出すものの、池上本門寺にたくさんお墓がある人たち」という印象、そして「土佐派」に至っては、土佐光信しか知らない上、正直、作品も思いつかないという有様。母も「親子なんだか兄弟なのかよくわからない。」という感じで、親子して、なんとなく続いてる絵画の流派という感じでした。

そんなMooi親子ですが、根津美術館さんでは、狩野派、土佐派の家系図をプリントにして配布してくださっていたので、作品と家系図を合わせながら鑑賞することができ、「この人とこの人は親子。この人とこの人は養子。」など、納得しながら見ることで、狩野派、土佐派が少し身近になりました。少し地味な展覧会に思えますが、地味だからこそ、ゆっくり鑑賞できます(狩野派と土佐派に失礼か。)。また、狩野派は荒々しい絵のイメージでしたが、こんなにかわいい作品もあるんですね。

https://twitter.com/nezumuseum/status/1363680046242689031?s=20

2階の展示室では雛祭りにちなんだ茶道具のしつらえがああります。柴田是真《雛図》は、掛け軸の風帯や中廻しなどの装飾部分も全て「だまし絵」のように絵で描いている作品で、驚きました。また、良寛さんの和歌も展示されていましたが、独特の筆跡で目を奪われました。この後、東京国立博物館にも出かけたのですが、そちらの所蔵品も展示されていて、良寛さんのダイナミックな独特の文字を楽しむことができます。同じく2階に展示されている「変化のものがたりー御伽草子二題」では、室町時代の2作品を展示しているのですが、狐退治をする際の狐がかわいくて、矢で射られてる様子がかわいそうになるくらい、へたうま(というと、怒られそう)な絵で親しみが持てました。

https://twitter.com/nezumuseum/status/969120024509038592?s=20

また、東京国立博物館でも、「木挽町狩野家の記録と学習」(-3/21まで)を開催中なので、セットで見ると、かなり勉強になります。

Mooi親子は何も考えずに両館をはしごしたのですが、「わー。さっき、根津美術館で見た狩野派と土佐派、ここにもあるー。」と、にわか狩野派土佐派ファンになったのでした。

https://twitter.com/nezumuseum/status/1367756024032100353?s=20

▼遅咲きの紅梅が咲いていました。

▼燕子花の花も芽吹いてきました!2月に向かった際は、池に氷が張っていたので、春の訪れを感じました。

▼白梅も。種類が不明。

▼日時指定予約なので、人が少なく、いつもなら撮影が難しいエントランスの写真も余裕で撮影できました。

池上本門寺狩野派のお墓がたくさんある点については、大田区にある池上本門寺のホームページをご確認ください。大田区民なのに、最近まで知りませんでした!すいません!

池上本門寺の墓域…狩野家を始め 歴史的人物の墓がある 池上本門寺のホームページより

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ミュージアムショップでは、リニューアル時から新年にひとつずつ発表していた干支のピンバッジがコンプリート!リニューアル12周年おめでとうございます!

根津美術館ミュージアムショップは、どんどんグッズが増えているように感じます。大人気の尾形光琳《燕子花図屏風》をモチーフにしたグッズは、ポストカードやクリアファイルはもちろんですが、傘も!また、《双羊尊》もキャラクターとなって、特別サイズのポストカード(学芸員さんのアイデアなのか、いつも展示作品の作家が差出人の面白い文章が書かれていて密かにファンです。)からエコバッグまで、大活躍しています。 そんな中、ミュージアムショップで一際目を引いたのが、入り口にある干支のピンバッジ。今年は丑年ですが、なぜか"NEW!"の文字。店員さんに伺うと、「リニューアル時から新年にひとつずつ、その年の干支のピンバッジを出して来たのですが、今年でこの建物になって12周年で、やっと一周したんです。」とのこと!そんなメモリアルなピンバッジだったんですね。全然、知りませんでした。また、店員さんとお話をさせていただいていると、「干支ではないのですが、この鹿が立体的になっていて、表面も裏面も膨らんでいて、かわいくて、個人的に気に入ってます。」と、私たちだけでは気付かなかった貴重な情報も。どんどんパワーアップするミュージアムショップもぜひ訪れてみてください。

▼前回の展覧会ですが、このような感じで、毎回、ミュージアムショップに、展示作家や制作依頼者からのハガキが届いています。

https://twitter.com/nezumuseum/status/1351382683620790274?s=20

根津美術館の入館チケットにも描かれている《双羊尊》は、現在では大英博物館根津美術館にしか所蔵されていない、貴重なものなのですが、間抜けな顔がかわいい。

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換気もばっちりの「みや川」さんは、コロナ前のランチ帯は、常に行列で入れなかった大人気店。コロナ禍でかなりお客さんが減った中、ご高齢の大将が美味しい天ぷらで元気をくださいます!一人でも入りやすいカウンター席多めです!

私は天ぷらがあまり食べられないくらい、胃が弱い人間です。実家で両親が揚げた天ぷらを少し食べるくらい。そんな私ですが、以前から行列ができていて気になっていた「みや川 天ぷら店」に行列がなかったので、2月に初めてひとりで寄らせていただき、天丼をいただきました。うまく言葉にできないのですが、「私は今まで天ぷらを知らなかっただけだ。」とショックを受けるくらい、美味しかったです。少食の私が、10種類も季節の天ぷら(税込2000円)が乗った天丼を完食できたことも驚きでしたが、その後、次の用事も胃もたれなしで快適にこなせたのは奇跡のようでした。用事が2箇所以上である時は、ランチに揚げ物どころか、お肉すら避けるくらいなので。 母にも、そんなに美味しくて胃もたれしない「みや川 天ぷら店」の天ぷらを食べさせたくて、今回、やっと一緒に来ることができました。今年70歳になる母親なので、完食できるかどうか心配でしたが、完食!その後、一緒に東京国立博物館に行っても、「全く胸焼けがない。」と二人で驚き続けました。しかも、お腹は良い感じに膨れているので、ふたりとも夕飯要らずで、こんな老舗には失礼なのですが、お得なランチでした。

私たちが向かったのは3月始めでしたが、「青森のふきのとう」が入っていて、コロナ禍で季節も何もわからなくなっていたので、心に沁みる春の山菜の味でした。

ひとりで向かった際もそうでしたが、大将が笑顔で話しかけてくださるので、老舗なのにフレンドリーで、また来てみたい!と思う、素敵なお店です。次回は常連さんと思える方々が注文されていた「天ぷら定食」に挑戦したいです。

あと気になったのが、お茶。ほうじ茶だと思うのですが、さっぱりした味で天ぷらと相性が良く、あっという間に湯のみ3杯くらい飲んでしまいました。魔法のお茶って感じ。

大将がコロナ禍でお客さんが減ってることを話されていたので、変な話ですが、お近くの方は今が来店チャンスです!根津美術館にいらっしゃる方も、混雑する尾形光琳《燕子花図屏風》の展示前に向かわれるのがおすすめです。(参考:開館80周年記念特別展 国宝燕子花図屏風 色彩の誘惑2021年4月17日(土)~5月16日(日))

https://twitter.com/Berlaarstraat1/status/1367450690310729732?s=20