アーモンドの花を探しに

アムステルダムに住んでいたのら博士(理学)のMooiが好きなことやひとりごとを書いてます。2020年4月に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、お役に立ちたいと考え中。

【ひとりごと】キャリアコサンルタントを目指すことに

先週からキャリアコンサルタントの学校に通い始めました。

wikipediaより

キャリアコンサルタントとは、学生、求職者、在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職である。2016年4月に職業能力開発促進法にキャリアコンサルタントが規定され、国家資格となる。キャリアコンサルタント名称独占資格であり、キャリアコンサルタントでない者は「キャリアコンサルタント」又はこれに紛らわしい名称を用いることができない[1]。キャリア・カウンセラー、キャリア・アドバイザーと名乗る者もいる。主な業務として、就職希望者や労働者を対象に、職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談を行う。 

かなりマニアックな専門の仕事をしている上に、海外移住を考えている私が、なぜこの資格を取得しようかと考えたというと、ある日、twitterのDMで高校生から連絡が届いたからです。

「オランダで農業をやりたいので、高校を中退しようと思うのですが」

と。えー!!!何言ってるの!?と思ったのが、正直なところ。

私自身は進学校から大学へ進学という、典型的なパターンの人間なので、高校中退は考えたことが一度もなく。。。

そう、そこで気付きました。自分はかなり普通のレールの上を進んできたことを。文系から理系にする際、大学を変えたりしたものの、留年もせず、何も考えず、研究してました。

でも、彼は、高校の時点で現在に問題意識を持って、農業をやりに、オランダに行きたいと。ネットを介したやりとりなのに、彼の文章は、とても眩しかったです。

ただ、一応、オランダに住んでいた者、そして、農業も理系と考えると理系の先輩として、オランダの農業はAI含むIT技術の賜物であることを伝えなくて、と思いました。

そして、ヨーロッパの方が日本よりも遥かに学歴社会であることも。

中退して、オランダに渡ってもオランダの高校は卒業がど偉く難しいので、卒業できる可能性は低い(卒業試験に合格したら、高校のカバンを家の外に吊るして、祝う風習があるほど)。

それなら日本の大学で農学部などに進学して、農学、IT、そして、生命科学を学んでおいた方が、向こうで仕事に就いて、ビザなど滞在許可が取りやすい、と。

オランダの農業については、大使館の友人にお願いし、日本語と英語のパンフレットを取り寄せて、かなりのハイテク農業であることを伝えました。

 

高校生とやりとりをしたこと自体がほとんどないので、適切な回答はできなかったと思います。もう少し法律に詳しければ、とか、もう少し傾聴の姿勢を持てばよかった(昔の勤務先ではダイバーシティー推進委員で、まずは傾聴というのを学んだので)、など、後悔が。。。

幸い、彼が高校を中退せず、農学を学べる大学に見学をしに行ってくれたことが救いでした。彼が素直な人でよかった。。。

 

その後、今までも他人の進路や転職の相談に乗る機会が多かったことを思い出し、海外から帰国したひと、博士号を取得または中退後、アカデミアに残れなかったものの、他の選択肢を知らず困っていたひと、などが多かったこともあり、自分の転職経験も活かしつつ、何か、役に立てないだろうかと思った際、キャリアコンサルタントと話したことを思い出しました。まだ国家資格になる前のことです。

2014年から国家資格となり、キャリアコンサルタントの授業の受講には給付金も

出ることがわかり、申し込んでみました。

 

12月まで、毎週土曜日は10時〜18時半頃まで、講義やロールプレイを受けることになりました。

美術館に行ける時間が減るのは正直、辛いです。キャリアコンサルタントの資格を取得し、仕事だけでなくキャリア=人生に困ってる人の役に立ち、今の専門職の現役を終えた後も働けたら、美術館にも通い続けられるかなあ、と。

 

キャリアコンサルタントのクラスメイトも美術館、旅行好きが多く、皆さん「しばらくの間は我慢したいと思います」と辛そうに語ってらしたので、それぞれの好きな美術館、旅行先の話をしたりして、ストレス発散できたら、と思っています。

 

最初の講義で、講師の先生が仰っていた、「キャリアとは、仕事だけでなく、人生そのもの。お金をもらう労働だけを指すのではないんですよ。」という言葉が印象に残りました。

キャリアコンサルタントの講座を通して、一番キャリアについて考えるのは私

たち、生徒かもしれないなあとも感じました。

ひとりごとでしたが、読んでくださって、ありがとうございます。

 

▼無事にキャリアコンサルタントになれてもなれなくても、RIjksmuseumの常設展示品は変わらない。いつでもフェルメール、いつでもレンブラント、いつでもルイスダール

f:id:Berlaarstraat0707:20190805230648j:plain

 

▼教科書のひとつ。この本がバイブルのようです。普通に読んでも面白い。

キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版

 

▼もう一冊のバイブル。こちらはまだ開いてもいません(テキストがすごい量なのです涙) 

新版 キャリアの心理学【第2版】―キャリア支援への発達的アプローチ―

新版 キャリアの心理学【第2版】―キャリア支援への発達的アプローチ―