土曜日はキャリアコンサルタントの講義を受けるために、勉強で終わってしまうという、MなMooiです。
▼まだ読破できていない木村本。キャリアコンサルタントを目指す人は全員持ってる教科書!
そんな事情もあり、最近は日曜日に展覧会やギャラリーさんにおじゃましています。日曜日というと、ギャラリーのほとんどが閉廊でがっかりしていましたが、開けてくださってるところもあります!感謝しかありません(;;)
加島美術さんではガラスケースごしでなく、直接、作品を鑑賞できます!
京橋の加島美術さん。普段は日曜日はお休みなのですが、「美祭 撰」の期間中は無休!だそうです。
私がおじゃましたのは日曜日の午後3時近くでしたが、私以外、誰もいませんでした。。。
「普段は日曜日は休みなので、皆さん、休みだと思われてるようで(汗」とのこと。
▼「美祭 撰」 ~11月4日(月・祝)までです。
加島美術さんの魅力はなんといっても、
■ガラスケースなしに珠玉の作品をご覧いただけます!
「美祭 撰」の一番の魅力は、何といっても作品に直に触れられることです。美術品は、間近で見てこそ、その価値を発揮するものであると、私たちは考えます。ガラス越しでは感じることのできない、古い紙や墨が持つ独特の質感と佇まいをぜひ味わってください。
私は去年からおじゃまさせていただいていますが、「このたぬき、かわい〜。えっ、葛飾北斎なのに、ガラスケースに入ってない(顔面蒼白)」となった思い出があります。急に呼吸が浅くなるほど、緊張しました。
ガラスケースがないだけで、作品からのエネルギーが直に伝わってくるのか、鑑賞後、疲れたのを思い出します。
最近はガラスケースなしの状態にも慣れてきたとはいえ、美術館で展示されていてもおかしくない珠玉の作品の数々と値札に圧倒されつつ、鑑賞させていただきました。開き直って、「わーい。私ひとりで美術館を貸切みたいだっ!」と思うことに。
今回の「美祭 撰」は、特に素晴らしい作品群なので、2500万円なんて値札もありましたが、そんな作品と1対1で見つめ合える幸せを感じました。すでに売却済みだったので、もう2度と会えないかもしれない作品。そう思うと、余計に凝視してしまいました。
私の好きな上村松園の《初春》という作品は、表具の柄も女性らしい華やかさがあり、見入ってしまいました。上村松園の作品独特の緑系の色は、奈良に住んでいた頃の記憶を呼び覚ましてくれます。
加島美術さんでは、数万円の作品も多く準備してくださってるそうで、「作品を所蔵して楽しんでいただきたいんです。」とのことです。
私もいつか、、、と思い、働く気力が湧いてきました!
▼珠玉の作品がずらり。
有元利夫「海からの来訪」、藤田嗣治「猫を抱く少女」、横山大観「霊峰不二」、上村松園「初春」、円山應挙「狗児図」。その他にも、尾形光琳、池大雅などの近世絵画、一休宗純、大愚良寛などの墨跡、平櫛田中の木彫作品など、珠玉の作品を取り揃えております。
▼本屋さんでなかなか見つからないので、熱帯雨林で購入しようかな。
もっと知りたい上村松園―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 加藤類子
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
箱根のポーラ美術館に行けない人も、シャガールに会えます!
加島美術さんから徒歩5分もかからないPOLA MUSEUM ANNEXへ。
▼《恋人たちとマーガレットの花》がポスターに採用されています。
▼箱根のポーラ美術館所蔵のシャガールがずらり!こちらも11月4日(月・祝)までです。
▼今年中に行きたかったけれど、今は受験生なので、この本を読んで、箱根のポーラ美術館に思いを馳せようかな。
ポーラ美術館ガイドブック きょうは一日 ポーラ美術館で。 箱根の自然と名作アートに親しむ
- 作者: 公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2012/07/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
シャガールが挿絵を描いたという『ダフニスとクロエ』の原画が展示されています。初めて知った絵本ですが、幼馴染が恋人になって結婚していく様子が、シャガール独特の世界観で、温かく描かれています。
▼箱根のポーラ美術館のサイトに解説を発見。
▼「ダフニスとクロエ」シャガール版も普及版があるようですが、17,426円〜なので、たまたま所蔵している近所の図書館へ。。。
肌寒い日も増えてきているので、恋人たちの絵を温かく描いてる作品にホッとし、会場を出たら独り身の寒さ。
会場内ではシャガールの色合いを楽しみました。やっぱり実物は写真よりも色がきれいだわ〜。
開廊50周年記念 名品展は、その名の通り、ギャルリーためながさんの名品が一堂に
重厚なドアに圧倒されて、入らせていただくまでに勇気が必要だったギャルリーためながさんですが、最近はしずしずと、でも、堂々と入場させていただいています。
▼新橋駅の雑踏から徒歩5分でこの上質な空間。。。
それでもやはり、美術館にも負けない空間の広さと作品の素晴らしさには、毎回ポカーンとしてしまいます。今回はさらに選りすぐりの名品が。
「あ、この花瓶に入ったお花、素敵♪」と思って、寄って行ったら、ルドン!
「あ、これ、いいな」と思ったら、まさかのゴッホ!
豪華すぎて、無になりかけましたが、しっかり鑑賞させていただきました。近くのパナソニック汐留美術館で展覧会を開催中のデュフィの作品も素敵で、パナソニック汐留美術館とはしごするのもいいなあ、なんて感じました。
入り口に現在の社長・爲永清嗣さんのご挨拶がありましたが、お父様である創設者の爲永清司さんには、絵を手元に置きたいと思ったら、画商はやめろ。良い作品はお客様に届けるのだ、のような言葉がありました。素晴らしい作品がわかる方々だけに、手元に置きたくなりそうですが、さすが老舗の画商さんです。
以下、ギャルリーためながさんのHPより抜粋。
ピカソ、シャガール、ルノワール、藤田、ヴァン・ドンゲン、デュフィ、ルオー、スーチン、ルドン、キスリング、ローランサン、ユトリロ、ヴラマンク等、約40点をご紹介致します。 ギャルリーためながの歩んだ50年の歴史、そして新たなるスタートにふさわしい名品の数々をご清鑑戴ければ幸
いに存じます。
すごすぎて、説明不要ですね。。。
初代の為永清司さんは、藤田嗣治とも交流があった方で、昨年の藤田嗣治展は、東京都美術館の藤田嗣治展と並ぶ珠玉の作品、そして何より、為永さんと藤田の年齢を超えた友情のエピソードもあり、とても感動したのを覚えています。
▼国立西洋美術館の先を行っていた時代もあったようですね。
そこで爲永は、より質の高い作品を求め、モディリアーニ、ヴァン・ドンゲン、キスリング、シャガール、スーチン等の一流作品を集めることに力を注ぎます。 その結果、やがて名匠と呼ばれる作家の名品の数々を、国内有数の美術館や、個人コレクターの方々に納めることができました。 現在ではこれらの作品が国立西洋美術館の壁を飾っていることは、私共の誇りとするところでございます。
会期:9月8日 - 12月 8日
会場:ギャルリーためなが
住所:東京都中央区銀座7-5-4
開廊時間:10:00 - 19:00 (月-土) / 11:00 - 17:00 (日・祝)
ひとりごと
帰国して無職だった頃、ヨーロッパで見ていた絵画が懐かしくなり、足を運んだのは、銀座のギャラリーさんでした。
経済的な心配もあり、美術館に行くにもチケットショップを利用していたので、無料で、素晴らしい珠玉の作品を
鑑賞できるギャラリーさんの存在はとても大きかったです。作品を鑑賞している間は就職活動のことも忘れられ、英気を養うことができたせいか、4ヶ月後には就職できました。
現在はそのような経験もあり、キャリアコンサルタントの学校に通っていますが、日曜日しか休みがなくなり、日曜日は閉廊が多いギャラリーさんに行けなくなっていたのが小さな悩みでした。そんな中、今回紹介させていただいた3箇所の画廊さんは、加島美術さんは今期は特別ですが、日曜日も開廊してくださり、本当にありがたかったです。
いつか小さな名品を自宅に飾るべく、日々の労働に勤しもうと思って帰途につきました。
またいつ仕事を失うのかわかりませんが、それでも美しいものを鑑賞する心は失わずにいたいなと思います。